「今週のニュースに一言」より
(前略)
沖縄タイムスと琉球新聞は、米軍兵士がおかした不祥事に関しては、大々的に報道します。しかし彼らが行なった善行に関しては、ほとんど報道しません。
沖縄在留のジャーナリスト惠隆之介(めぐみりゅうのすけ)氏の「誰も語れなかった沖縄の真実」という本に詳しく書かれていますが、たとえば戦後、難病を患って地元医師から「助からない」とさじを投げられた3000人の患者が、米軍軍人のカンパと米軍の航空機の援助で、アメリカにわたって治療を受け、治癒しています。また沖縄で初めて行なわれた臓器移植で沖縄県人に臓器を提供したのは、米軍軍人の家族です。米軍軍人の家族からの臓器提供はこれまで5例にものぼります。これは大変な数です。
しかし、こうしたことは沖縄タイムスも琉球新報もほとんど報じません。
数年前にも、沖縄の飲食店で、喉にものを詰まらせ、窒息死寸前だった沖縄の住む女性を、たまたま店に居合わせた米軍軍人が冷静な応急処置をして、命を救ったということがありました。地元消防署はこの米軍軍人を表彰することを決め、表彰式の様子を取材してほしいと沖縄タイムスと琉球新報に連絡しました。
ところが二つの新聞はともに取材することを拒否したのです。
彼らにとっては米軍軍人の素晴らしい行為などは絶対に記事にしたくないからです。
その逆に、米軍軍人が犯した犯罪に対しては、すさまじい勢いで報道します。
何年か前に起こった米軍軍人の沖縄の少女レイプ事件などは、まさしく総力を挙げて非難しました。「米軍基地があるから、沖縄の女性は常に危険にさらされている」と大キャンペーンを張りました。
しかし実は、米軍軍人が犯したレイプ犯罪より、地元の沖縄県人が犯したレイプ犯罪の方がはるかに率が高いのです。つまり沖縄の女性にとっては、米軍軍人よりも地元の人の方が危険と言う論理も成り立つのです。
誤解しないでもらいたいのですが、私は米兵の犯罪を擁護するつもりはまったくありません。レイプ事件など犯す米兵は断じて許せません!もちろん米兵に限らず、許せません!
私が言おうとしているのは、「報道は公正にしてもらいたい!」ということなのです。
(後略)
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