●自民党の成年年齢に関する特命委員会は高校生や大学生を党本部に招き、飲酒年齢の引き下げについて意見を聴取したというニュースがありました。

参加者からは大学のコンパなどでは未成年者の飲酒は事実上行われているので引き下げすべきだとの意見や、医学的見地からは引き下げは良くないとの意見もあったということですが、この委員会はいったい何の目的があって若者を招集したのでしょうか。当事者である未成年に何を聞くことがあるのでしょう。彼らが言ったことに対し「はい、そうですね」と対応するつもりなのでしょうか。

未成年は判断能力が未熟であるから『未』成年なのであって、そのために大人がいろいろと決めているのではないでしょうか。百歩譲って、審議するために若者の意見を参考にしたくて聴いたのだとしても、それではどんな若者を選んで呼んだのでしょう。想像ですが、党本部に入れるのですから、真面目な青年だけを呼んだのではないかと思います。

もし本当に生の若者の意見を知りたいのな、いろんなタイプから聴取しなければならないと思います。頭を金髪に染めた若者やタトゥーを入れた若者、コンビニの入り口に座り込んでいる若者、成人式で大騒ぎしている若者も含まれないと、現代の若者たちの姿が見えないと思います。