教育というのは、「もしドラ」を書いて以降、ぼくにとって大きなテーマとなっていた。それは、マネジメントを勉強する中で、「教育とマネジメントは根本的に逆なもの、別なものではないか」と考えるようになったからだ。
どういうことかというと、マネジメントが人の弱みを中和し、これに着目しないのとは逆に、教育は人の弱みに着目し、それを直させようとするからである。もちろん、強みを伸ばすという教育もあるにはあるが、弱みを克服するということを抜きにして教育は語れない。だとするなら、人の弱みに着目してはならないマネジメントとは水と油ではないか――そう考えるようになったのである。
また、さらにいうなら社会には、マネジメントと教育が車の両輪のように必要なのではないかと考えた。というのも、当たり前の話しではあるが、教育だけでは世の中は回っていかない。そこにはマネジメントが必要不可欠である。なぜなら、人間というのは「克服
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