この映画の面白いところは、登場人物が常に他者から見られて、適切な振る舞いを期待されている中で行動や発言を取らなければならない所にあるんだと思う。個人の内面と、世間から期待されている望ましい人格という二つの異なる存在が、平行して同時に存在し続けているような感覚があった。前者が押し出されたと思ったら、その次のシーンでは後者が強調されていたり、あるいは二つが交じり合って、どっちがどっちだか分からなくなる時もあった。どちらかが本物で、片方が偽物という訳ではないんだと思う。 女性刑事はそういう混沌に飲み込まれる事のないニュートラルな存在なのかな、と思った。
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ハックルベリーに会いに行く
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この映画の面白いところは、登場人物が常に他者から見られて、適切な振る舞いを期待されている中で行動や発言を取らなければならない所にあるんだと思う。個人の内面と、世間から期待されている望ましい人格という二つの異なる存在が、平行して同時に存在し続けているような感覚があった。前者が押し出されたと思ったら、その次のシーンでは後者が強調されていたり、あるいは二つが交じり合って、どっちがどっちだか分からなくなる時もあった。どちらかが本物で、片方が偽物という訳ではないんだと思う。
女性刑事はそういう混沌に飲み込まれる事のないニュートラルな存在なのかな、と思った。