先日、Facebookをつらつらと見ていたら、ぼくが所属する事務所で以前にアルバイトをしていたNくんという若者が、古舘伊知郎さんが報道ステーションで「パワーポイントを知りませんでした」と発言していた件について、「今時パワーポイントも知らないのはいくらなんでもリテラシーが低すぎる」と発言していた。

【衝撃】古舘伊知郎、報道ステーションで「パワーポイントを知らない」と告白→無知すぎると批判殺到

それで、ギョッとした。というのも、そのNくんというのは、一般人ならまだしも電通に勤めるれっきとしたマスメディアの人間だからだ。そのうえ東大出身なのである。東大を卒業して電通に勤める、いうなれば日本のトップエリートだ。
そんな若者が、古館さんのちょっとした「釣り」に騙されていた。彼は、古館さんのリテラシーが欠けていると思い込むことで、自分のリテラシーの欠如を露呈させてしまっていたのだ。

どうしてこういう事態が起きたのか?
なぜ若者は、一般に優秀と評価されている人でさえ、基本的なリテラシーを欠如させているのか?
今回は、そんな「若者のリテラシー」について考えてみたい。