「ルールを変える思考法」読みました。 元々、川上さんのファンでブログも読んでいましたし、4gamerの連載も読んでいて、それが書籍になるって事でしたので購入して読みました。 反応障壁の件など非常に勉強になる事ばかりでした。 既にそちらで読んでいたので個人的には載せてほしくない内容でもありましたが・・・。 本書において自分が印象に思ったのは「モチベーションと実益の統合」でした。 「良く分からないモノ」というのは川上さんご自身が観たいモノなのではないでしょうか。 それが「実益」に対しても作用する。ここを狙いとしている様に思えました。 良く分からないモノが一体どうなるのかという「好奇心」と論理的に理解できないレベルの「直感」が『実益』と『モチベーション』のどちらにも博打的に作用する。 ご本人も「思い込みが出来ない」とおっしゃっていましたが、モチベーションの大半は思い込みだと思います。 「俺の人生はこれだ!」とか「こうする事が正しい!」とか信仰的で論理的要素をどがえしした「思い込み」で、ほとんどの人がモチベーションを構成しているように思えます。 そもそも「実益」と「モチベーション」が乖離している時点で進むべき道を誤っているとは思うのですが(笑)、これは「実益」というモノが自分の人生を構成する供給源では無く、世の中で「こうあるべき」というステータスの経験値であり、本人が得たいと思っているのとはちょっと違うという事で、でも必要なわけで・・・。 この現代的な問題はみんなが言葉に出来ないようですが、実は薄々なんとなく潜在意識として感じ取っているモノだと思いますが、論理能力が高い人は思い込めず、無意味である事を感じ取ってしまう。その穴埋めの方法論の様にも思えます。 ひろゆきさんとかだったら「別に穴埋めしなくていいじゃん」とか言われそうですが・・・。 正直、この考え方は(解釈が正しいかどうか懐疑的ですが)目から鱗でした。 ミハイ・チクセントミハイの著書で大前研一訳の書籍「モチベーション2.0」というのがありますが、この中に出てくる「フロー」、日本でいう所の「ゾーン」(アスリートが極限で感じるエクスタシーの様なモノ)を、自分自身で作る方法論の様にも思えました。 一つの事に集中できて、しかもそれが実益にもなる。皆それを追い求め、結局は諦める方を選んでいる。 現代病とも言えるこの問題に対しての処方箋としては類まれな良書では無いでしょうか。 これが、全てとは言えないかもしれませんが、少なくとも何かを掴むきっかけにはなるとは思います。 川上さんが何故発刊したのかの真意は分かりませんが、自分にとっては大事な一冊となりました。
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「ルールを変える思考法」読みました。
元々、川上さんのファンでブログも読んでいましたし、4gamerの連載も読んでいて、それが書籍になるって事でしたので購入して読みました。
反応障壁の件など非常に勉強になる事ばかりでした。
既にそちらで読んでいたので個人的には載せてほしくない内容でもありましたが・・・。
本書において自分が印象に思ったのは「モチベーションと実益の統合」でした。
「良く分からないモノ」というのは川上さんご自身が観たいモノなのではないでしょうか。
それが「実益」に対しても作用する。ここを狙いとしている様に思えました。
良く分からないモノが一体どうなるのかという「好奇心」と論理的に理解できないレベルの「直感」が『実益』と『モチベーション』のどちらにも博打的に作用する。
ご本人も「思い込みが出来ない」とおっしゃっていましたが、モチベーションの大半は思い込みだと思います。
「俺の人生はこれだ!」とか「こうする事が正しい!」とか信仰的で論理的要素をどがえしした「思い込み」で、ほとんどの人がモチベーションを構成しているように思えます。
そもそも「実益」と「モチベーション」が乖離している時点で進むべき道を誤っているとは思うのですが(笑)、これは「実益」というモノが自分の人生を構成する供給源では無く、世の中で「こうあるべき」というステータスの経験値であり、本人が得たいと思っているのとはちょっと違うという事で、でも必要なわけで・・・。
この現代的な問題はみんなが言葉に出来ないようですが、実は薄々なんとなく潜在意識として感じ取っているモノだと思いますが、論理能力が高い人は思い込めず、無意味である事を感じ取ってしまう。その穴埋めの方法論の様にも思えます。
ひろゆきさんとかだったら「別に穴埋めしなくていいじゃん」とか言われそうですが・・・。
正直、この考え方は(解釈が正しいかどうか懐疑的ですが)目から鱗でした。
ミハイ・チクセントミハイの著書で大前研一訳の書籍「モチベーション2.0」というのがありますが、この中に出てくる「フロー」、日本でいう所の「ゾーン」(アスリートが極限で感じるエクスタシーの様なモノ)を、自分自身で作る方法論の様にも思えました。
一つの事に集中できて、しかもそれが実益にもなる。皆それを追い求め、結局は諦める方を選んでいる。
現代病とも言えるこの問題に対しての処方箋としては類まれな良書では無いでしょうか。
これが、全てとは言えないかもしれませんが、少なくとも何かを掴むきっかけにはなるとは思います。
川上さんが何故発刊したのかの真意は分かりませんが、自分にとっては大事な一冊となりました。