古典というのはいわば、フォーマット。 H・G・ウェルズはタイムマシンで 「退廃した未来で地上に暮らす富裕層と地下に暮らす貧困層が対立する」というフォーマットを、 カレル・チャペックはロボットで 「ただの労働力に過ぎないロボットが知性化して反乱を起こす」というフォーマットを作り上げた。 さまざまなフォーマットを習得すれば、表現の幅がぐんと広がる。 手塚治虫は古今東西の古典を読み漁って、世の中のあらゆるフォーマットを知り尽くしてたから、 気が遠くなるほど膨大な作品群を生み出すことができた。 ちなみに、勘の良い人はピンと来たかもしれないけど、 手塚治虫は火の鳥でタイムマシン、ロボットのフォーマットを拝借してる。 ラノベ作家に限らず読者も、コピーが氾濫して何がオリジナルかわからなくなってる今、 原典にふれて体系的に理解するというのは、それだけで十分意味のあることだと思う。
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ハックルベリーに会いに行く
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古典というのはいわば、フォーマット。
H・G・ウェルズはタイムマシンで
「退廃した未来で地上に暮らす富裕層と地下に暮らす貧困層が対立する」というフォーマットを、
カレル・チャペックはロボットで
「ただの労働力に過ぎないロボットが知性化して反乱を起こす」というフォーマットを作り上げた。
さまざまなフォーマットを習得すれば、表現の幅がぐんと広がる。
手塚治虫は古今東西の古典を読み漁って、世の中のあらゆるフォーマットを知り尽くしてたから、
気が遠くなるほど膨大な作品群を生み出すことができた。
ちなみに、勘の良い人はピンと来たかもしれないけど、
手塚治虫は火の鳥でタイムマシン、ロボットのフォーマットを拝借してる。
ラノベ作家に限らず読者も、コピーが氾濫して何がオリジナルかわからなくなってる今、
原典にふれて体系的に理解するというのは、それだけで十分意味のあることだと思う。