「良い仲間」のことをわざわざグッドフェローズと呼ぶということは、当然「悪い仲間」もいるということだ。マフィアというのは、酸いも甘いも噛み分けないとやっていけないので、良い仲間とだけつき合っていればいいというわけではなく、気の合わない仲間や、時には敵対する相手とさえ上手くつき合っていかなければならない。
しかしだからこそ、グッドフェローズというのはとても貴重なのである。そこには強烈な友情というものが発生する。マフィア同士の友情は、それが命を賭けたものであるがゆえ、通常の友情よりも強く激しいものだったりする。命懸けで愛すし、命懸けで守ろうとするのだ。
この映画「グッドフェローズ」は、そんなマフィアの苛烈な友情がテーマである。これは友情と、そして裏切りがテーマの作品なのだ。
ところで、この作品は実在の人物がモデルのノンフィクションである。しかしながら、見ているとあまりに過激すぎてついノンフィクションであるということを忘れてしまう。それくらい、劇的な話が展開するし、出てくるキャラクターも過激だ。
中でも、ジョー・ペシ演じるところのトミーが強烈である。トミーは、全身がマフィアのような人物だ。全身が凶器で、全身が殺意といってもいいかもしれない。そして、「この世で一番怖ろしい人間」というのを体現した人物でもある。
コメント
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おお、なついすね。トランクあけたときのペシいかしてますね。
(著者)
>>1
デニーロの恐さと情けなさが同居したキャラも秀逸でした。