ハックルベリーに会いに行く

庭について:その56(1,759字)

2023/12/01 06:00 投稿

  • タグ:
  • 庭について
枯山水は、「土や水」を使わず「石や砂」で「山や海」を表現した庭のことである。水気がなく枯れているので「枯山水」というわけだ。実に分かりやすいネーミングである。

ただし、実際の枯山水を見ても、初見だとそれが「山」や「海」を表しているとは分からない。単なる抽象画にしか見えない。何か記号的な、それこそ20世紀的な絵画に見える。
しかしそのことが、かえって20世紀の西洋人たちにとっては親しみやすく、魅力的なものに映った。そうしてこの庭は世界中から愛されるようになり、価値がさらに高まった。

ただし、日本ではそもそも価値が高かった。古くは平安時代に作られていたから、実に1000年の歴史を誇る。それほど、庭として愛されたものだった。

そんな枯山水は、どのように成立したのか? 元々は、水がない場所に庭を作るとき、方便として水があるように見せていたことがはじまりだ。日本は、いくら水が豊かとはいえ、場所によっ

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細