ハックルベリーに会いに行く

石原莞爾と東條英機:その24(1,750字)

2023/11/20 06:00 投稿

  • タグ:
  • 石原莞爾と東條英機
一夕会はほとんど偶然にできた組織だったが、時の流れが味方して、信じられないくらいに勢力、そして権力を拡大していった。これはひとえに一夕会をリードした永田鉄山のリーダーシップ(時代の読みの確かさと求心力)もあるが、たまたまその周りに優秀なエリート将校が集まり、互いに切磋琢磨していったことの結果でもあろう。

エリート同士が集まると、普通は反目し合って出世競争などをくり広げ、結果的に小さく収まってしまうものなのだが、このときはなにしろ山縣有朋という巨大な共通の敵がいた。山縣の率いる長州閥を打倒することは、若きエリートたち共通の悲願であって、この一点において彼らは一致団結し、互いに切磋琢磨して成長することができたのだ。

そういうふうに、一夕会はいうならば偶発的にできた「天才育成機関」であった。天才というのは突然単独で現れるものではなく、通常より固まって集団で現れる。分かりやすいのが芸術家で、ダ・ヴ

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細