20年後に到来する「本物の個人時代」。それは、結論からいえば「家族と会社が解体される社会」である。
そして、政治も解体される。まず政党がなくなる。それ以前に間接民主主義が廃止され、直線民主主義になる。だから、必然的に「政治家」もいらなくなるのだ。
そう考えると、今の世の中はまだまだ「個人社会」とはいえない。ほとんどの人間が家族や会社に所属し、政治家に投票こそすれ、自分は直接かかわらない。いうならば「共同体におんぶに抱っこ」だ。
しかし100年前を考えると、共同体の力は今よりずっと強かった。「村八分」は普通に存在し、絶大な威力を発揮した。共同体からはみ出すと生きていけなかった。文字通りの「死」が待っていた。
それと比べると、今は100年をかけて徐々にではあるが個人社会になってきた。例えば今から40年前には、まだ各家庭に「団欒」があって、みんなが一緒のテレビ番組を見ていた。
しかし、そこから1
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