ハックルベリーに会いに行く

庭について:その13(1,658字)

2023/01/13 06:00 投稿

  • タグ:
  • 庭について
イギリス式庭園とは、どんな庭だろう?
その最も分かりやすい定義は「直線を嫌う」というものである。

これはもちろん、ローマやアラブ、そして何よりフランスの庭が直線を好んだことへの対抗だ。だから、イギリス庭園は一種の「カウンターカルチャー」ともいえる。それはイノベーションだった。

そして17世紀以降、庭というと「イングリッシュガーデン」が一般になった。主流になった。むしろフランス式庭園は嫌われるようになった。それは悪い意味で「貴族的」であったため、封建社会の象徴となった。

貴族的な庭園は、今でも世界中で散見される。皮肉なことに、何らかの権威を誇示したいなら、フランス式庭園は打ってつけだからだ。

日本でも、明治期に政府の権威を見せつけるため、フランス式庭園が数多く造られた。日本を代表する公園の一つ「上野公園」も、そんな主旨に則って作られた庭園である。そこでは自然が可能な限り幾何学的に配置されてい

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細