もともと「人間」はネアンデルタールとホモ・サピエンスの2種類がいた(他にもいたが割愛)。そしてネアンデルタールの方が脳は大きかったのだが協力する力はホモ・サピエンスの方が上だったので、ホモ・サピエンスが戦争に勝利し、やがてネアンデルタールを根絶やしにした。

そうした経緯もあって今の人間(ホモ・サピエンス)は生き方の前提が「協力」になっている。また人間社会はその人間の生き方の前提が組み合わさってできるものなので、「協力」は欠くことのできない要素となっているのだ。

ただし、協力は人間にとって「アンビバレンツ」な要素がある。それは自分の利益を阻害することだ。非利己的になるということである。

非利己的になって他者に協力ばかりしていると、やがて個としての存続が危ぶまれる。人を助けてばかりいたのでは命がいくつあっても足りないというわけだ。そうして非利己心が強すぎる個もまた自然淘汰されていった。

結果、