(突然ですが、今週から新しい月曜日の連載を始めます。それは「マンガの歴史がはじまったときの物語」です。今は木曜日に「昭和のマンガ」について連載をしていますが、一方でその最初期のできごとを一度整理したいと思ったので、ここに別に書かせていただきます)
「マンガのはじまり」は、とても印象的です。もともと葛飾北斎が一八一四年に『北斎漫画』という本を刊行し、これが大人気になったところから始まるのです。
ここで使われている「漫画」という言葉の意味は、「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」というものです。もっというと、「思いついたものを適当に描いたスケッチ」というような意味です。
これより前の一七九八年に、山東京伝という人が『四時交加』という本を出し、その中で「漫画」という言葉を使っています。これが、今のところ確認されている最も古くに使われた「漫画」という言葉です。
以降、漫画は「適当
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