岩崎夏海(著者) のコメント

岩崎夏海 岩崎夏海
(著者)

>>1
ハックとジムが途中で出会う幽霊船で、自分だけ中に入ったジムが「ハックさんは見なくてええだ」と言ったのは、そこにハックの父の死体があったからだそうです。このジムだけではなく実はトムも、ハックの父が死んだのを知っていたのではないか。それがハック(と読者)にだけ隠されていて、本当はもう逃げなくてもいい(死んだ)父親から、それでも逃げて、それゆえ最後には心も解放される(逃げ切れる)というのが、この小説の本筋ではないかと。親が生物学的に死んでも、心が解放されない子供もまた多いですからね。

No.2 31ヶ月前

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