貧乏とは何か?
昨今では、絶対的貧困と相対的貧困の二つがあるといわれる。
絶対的貧困は、生活そのものがままならない状況だ。特に、食料が手に入らない状態だ。
俗に「衣食住」などといわれるが、人間が生活を営む上で欠かせないのは「服・食料・住む場所」の三つとされる。中でも食料は、最も必要性が高いといえよう。ほんの二日ほどだったらなくても過ごせるが、三日経つと健康が脅かされる。それ以上の場合はもうすぐに死が待っている。
ただし、死といっても肉体的な健康を害される前に、まず精神を害される。そして、それによって被るダメージは存外に大きい。特に、不安が厄介だ。「死んでしまう」という不安が、ときに空腹以上に身体にダメージをもたらすのだ。
「不安」は、生きていく上では絶対に欠かせないものだ。例えば人は、食料が手に入らないと不安を感じる。餓死の不安だ。
その不安を抑えるために、人は食料を確保する。確保するだけ
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