映画と懐かしさの相性の良さは、大林宣彦監督の尾道シリーズが証明している。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダーティー・ダンシング』などもそうだ。『フォレスト・ガンプ』もそうである。

少し前、『ストレンジャー・シングス』というドラマが流行ったが、これも「懐かしさ」がその魅力の根底にあった。『スタンド・バイ・ミー』など最たるものだ。

ゲームでこれに類するものはあるか?
パッと思いつくのは『マザー』だが、これは『スタンド・バイ・ミー』という映画にあった「アメリカ的な懐かしさ」を模倣した「擬似的な懐かしさ」だ。日本人は、「懐かしい」とは感じなかったが、一方で「わあ、『スタンド・バイ・ミー』の世界みたい」との感慨は覚えた。

前回の記事に、「『レッド・デッド・リデンプションII』は懐かしさに基づいており、しかもヒットしている」とのコメントをいただいた。これは、アメリカでは大ヒットしたが、日本ではあ