ナウル共和国(以下ナウル)という国をご存じだろうか? ぼくは恥ずかしながら、この記事を読むまで知らなかった。

ナウル、世界一の贅沢に溺れた国の結末

読んでもらうと分かるのだが、この国のありようは非常に考えさせられる。
もともとオーストラリアとハワイの中間くらいに浮かぶ絶海の孤島で、原住民が漁業や農業をしながら暮らしていた。ところが、大航海時代にヨーロッパ人に発見され、植民地化された。また、その過程でリン鉱脈が発見され、ヨーロッパ人がこれを開発した。

リンは農業の肥料として使う。リンがあると農作物が豊かに育つため、とても貴重なのだ。そして、ナウルには大量のそれがあった。おかげでヨーロッパ人は歓喜雀躍し、商品として持ち出すようになったのだ。

なぜナウルに大量のリンがあったかというと、もともと海を渡る鳥たちの中継地(休息地)だったからだ。たくさんの渡り鳥が何万年にもわたって飛来しており、彼らが大