自分を俯瞰的にとらえられるようになったら、その上で人生の選択をどのように行えばいいのか?

まずその前提として理解しておきたいのは、自分を俯瞰的にとらえられるようになると、視野も広くなる――ということだ。自分をより高い位置から広角レンズでとらえるようになるのだから、普段は意識することのできない「床」を含め、自分を取り巻く世界というものが自然と目に入ってくるようになる。そうして、自分を取り巻く世界に対する認識が格段に進む。

すると、人間というものはより積極的に多くのものを選択できるようになるのだ。より積極的に行動できるようになる。

人間が何かを「怖い」と思うのは、たいていそれを「知らない」からだ。例えば、海外旅行に行くのも、最初はどんなことが起こるか分からないから本当に怖い。「事故に遭うのではないか」や「強盗に襲われるのではないか」などといった不安ばかりがどんどん募っていく。

しかしそうした不