お金の話:第9回「お金の価値が薄まってきた」(1,665字)
お金というのはそもそもどうして生まれたのだろう?
根本は、社会の協力関係を促進するためである。あるいは役割分担を促進するためだ。
人間は、協力関係・役割分担が促進すれば生産性が上がる。一人で全てをするよりも、多くの人がそれぞれ別のことを分担しながらやった方が効率がいいからだ。
例をいうと、例えば漁師をやりながら農夫をやるのは大変だ。しかし漁師か農夫、どちらか専属ならそれほど大変ではない。そして漁師と農夫とでとれた食料をシェアすれば、それぞれが両方やるよりもずっと簡単に、ずっとたくさんの食料を得ることができる。
こうした構造を促進するのがお金である。お金があることによって、漁師と農夫の食料の交換が容易になる。人間社会は、そういうふうに多くの人が協力・分担関係をお金を通して形成している。
この原則に従っていえば、お金を稼ぐということは、社会の中で他者が必要とするものを提供するという本質が見えて
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