ハックルベリーに会いに行く

不動産の甘い罠(2,019字)

2017/07/10 06:00 投稿

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ぼくのオフィスは原宿にあるのだが、いつも通る道沿いにすぐ潰れる飲食の店舗があって、前はオーガニックジュースを売っていたのだが一年くらいで閉店してしまった。今は新しい店が入るとかで工事中だが、今度もまたジュースのお店が入るっぽい。

そういう店舗は、前の店子がキッチンなどの設備をそのまま残していくので「居抜き」といって新しく入る店子がそれを使えるため、得だと感じてしまう。また賃貸物件は少しでも空室だとオーナーにとっては大きな損失なので、一刻も早く店子を入れようと家賃を少し安く貸し出すことも少なくない。だから新しく入る店子のオーナーは、居抜きなのと家賃が安いのとで「これはお得だ」と思っているのだが、それが大きな罠である。そこで多くの店子のオーナーが「なぜ前の店は潰れたか?」ということを考えない。考えたとしても、「きっと経営が悪かったからだ」という安易な結論に陥る。そして「おれはその轍は踏まない」

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