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コメント
(著者)
>>5
映画の中身で反論しないのは、それがぼくの作品ではないからです。あれは丸っきり監督の作品です。
ですので、映画の良さや悪さについては、無関係な他者としての立場からしか発言できず、その意味で、むしろ町山さんとは同じ外野の立場になってしまうのです。
しかしながら、原作者であるということは、世間の多くの人が「その内容に責任がある」と考えております。なんなら、ぼくの作品だと考えている方もいる。そこまでいかなくても、ぼくちんさんのように、「思い入れ」があると思われている方が多い。
しかしながら、「もしドラ」の映画に関して言えば、「自分が作った」という思い入れは皆無です。時々、「原作と映画は別物」と言う原作者の方もいらっしゃいますが、ぼくもまさにそういう感覚です。
そして、そういう感覚のままで発言すると、映画もぼくの作品だと思われている方との間にコミュニケーション不全が起こります。このすれ違いは、時間をかけて説明しても、なかなか埋まるものではありません。
なので、「何も言わない」という選択になっているのです。
(著者)
>>7
ぼくが「もしドラ」を映画化することで得たかった成果は、映画と原作が相乗効果でお互いを補完し合うことです。例えば、映画が作品的にも興行的にも歴史的な名作に数えられることになれば、それを見たことがきっかけで原作を読む人が増えるとも考えておりました。
理想は「ゴッドファーザー」です。ぼくは「ゴッドファーザー」の映画が初上映されてから30年間、その映画があまりにも好きだったのですから、何度もビデオで見かえしていました。そうするうちに、やがてこの作品のことをもっと知りたいと、原作も読んでみようと思い立ったのです。そうしたら、原作も映画に勝るとも劣らないくらい面白かったので、両方好きになるという経験をしました。そういう構造を「もしドラ」でも実現したかった。
つまり、映画が上映されてから30年後の2041年、日本映画史上、いや世界映画史上に残る名作である「もしドラ」を見た人が、原作にも興味を持ってその本を手に取る――そういう成果を得たいと思っていました。
ご丁寧にありがとうございます。
納得いきました。
原作者として映画に思い入れがないので、
「興行成績が悪かったり、映画の評価を下げることについて不満に思った。」というよりは、
その余波で『原作である小説版「もしドラ」のイメージも、少なからず損なわれた。』
のが問題だったんですね。
岩崎さんはあくまで原作を中心に据えてお話をされているんですね。
そうなると映画について言及すると、却って原作へのイメージを自ら壊しかねないですね。
歌詞について言わないミュージシャンのように。
僕もゴッドファーザーが大好きです。
おそらく死ぬまで定期的に繰り返してみます(笑
ルーツをたどるのはすごく楽しいですよね。
憧れてたり、完璧に見える、そういうものの実は生々しい側面がみえてくると、ぞくっとします。
ハックルさんはあくまで批評家でなくて生み出す側の人間なのだというのがよくわかりました。
本当にありがとうございます。
あと、僕もブランドとパチーノとデニーロ大好きです。ニーノロータもコッポラも大好きです。
(ID:132799)
この記事を読んであぁ確かにもしドラの映画をやたら叩いている人がいたなーと思い出しました。
私も少なからずそういった批評に影響されていたようです。
さっそく土日にツタヤで借りてみたいと見たいと思います。感想は・・・有料メルマガでw