世界的なプロダクトを生み出す日本の美的感覚:その48(1,999字)
『ドンキーコング』は、もともと任天堂アメリカで開発したアーケードゲーム(ちなみに『スペースインベーダー』の類似商品だったらしい)が全く売れず、コンピューターの基板が3000枚余ったところから始まった。そこで社長の山内は、この残りの基板を使って何かゲームを開発するよう横井に依頼したのだった。
依頼を受けた横井は、当時『ゲーム&ウォッチ』が発売されたばかりでその開発に忙しかったため、プロデューサー的な役割でこのプロジェクトにかかわる。そこでディレクターとして起用したのが、当時デザイナーとして商品パッケージなどを手がけていた入社2年前の宮本茂だった。
そうして始まったこのプロジェクトにおいて、横井がまずコンセプトとして立てたのが「『ポパイ』のゲームにする」ということだった。この頃、任天堂はディズニーのトランプなどを手がけていたこともあり、キャラクタービジネスには知識と経験があった(実際、『ゲーム
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