ハックルベリーに会いに行く

『この世界の片隅に』と嫉妬心について(1,836字)

2016/12/02 06:00 投稿

  • タグ:
  • 登録タグはありません
  • タグ:
  • 登録タグはありません
『この世界の片隅に』を見た。
以下にネタバレを含みます。

まだ1回しか見られてないなので細部まではチェックしていないが、見ながらぼくが思ったのは「ずるい映画だ」ということだ。まず主人公が広島出身で、映画の最初の方に原爆ドームの絵を描いているシーンが出てくる。戦前のまだ原爆ドームになる前の原爆ドームだ。それと、昭和12年というテロップを見て、「あ、これは原爆の話なんだ」というのが、見ている全ての人に分かる。

そこから、カウントダウンが始まる。昭和20年8月6日に向かって、主人公の日常生活が、淡々と、しかし興味深く、山あり谷ありに描かれていく。
これがとてもずるい。

本来、物語において面白いのは登場人物のこういう日常描写なのである。『罪と罰』も『レ・ミゼラブル』も『ハックルベリー・フィンの冒険』も、登場人物の日常が淡々と、しかし山あり谷ありに描かれているから面白い。特に、昔の話は今とは違う文化

ここから先は有料になります

ニコニコポイントで購入する

チャンネルに入会して購読する

  • この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細