教養論その39「教養とは何か?」(2,033字)
教養論という連載を続けてきて分かったのは、教養とは「知る」ということだ。そして教養を育むというのは、知るということは何かを理解することも含めて、多くのことを知るということである。
ところで、「知る」という事象についての有名な言葉で、「無知の知」というのがある。この言葉は、多くの人が知っているようで実は知らない、というものの代表格のような存在だ。つまり、「無知の知」の本当の意味を知っているか知らないかで、教養のあるなしが測れるといってもいいだろう。「無知の知」は、面白いことに教養のあるなしを測るリトマス試験紙のような役割を持っているのだ。
では、多くの人はこの「無知の知」という言葉をどのように理解しているだろうか?
もちろん、全く知らないという人もいるだろうが、現代日本人のほとんどは、聞いたことはあるのではないだろうか。そしてそのうちの大部分は、これをソクラテスが言った言葉として理解している
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