堀潤のテレビでは言えない話

脱原発も原発推進も双方が知っておきたい原発収束作業の実態。元作業員が独自映像で実態を告発

2014/02/10 18:37 投稿

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東京都知事選挙で争点の一つとなった原発問題。
元原発作業員の林哲哉さんは、2012年の夏から秋にかけて東京電力福島第一原発の収束作業に携わった。私たちが普段知る事のできない、イチエフの映像や情報を元に現場の抱える課題を8bitNewsの取材に赤裸裸に明かしてくれた。

http://8bitnews.org/?p=1259
インタビュー全文書き起こしをブロマガ読者の皆様に。

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ーこれはいつ頃の映像ですか?

2012年の10月27日ですね。

ーこんなに流された車が山積みになっているんですね。

これは海側、おそらく今も海側はこのままで片付けている余裕がないと思います。ここにかまっている余裕がないです。がれきの撤去をやっている人もまだ3号機の建屋の上のがれき撤去などに追われていますから。そちらを先にならなければいけないから。

ー原子炉建屋の海側で線量はどれくらいですか?

このあたりで、自分の持っている線量計で毎時300から400μSvでしたね。回り込んで山側の方、建屋の横に行くと高いところだと毎時800から900μSvの値です。

ー相当高いですね。800、900というとどれくらいで許容範囲を超える値ですか?

結局、800、900ということは1時間に1mSv近くなので、24時間仮に浴び続けたら24mSv近いですよね。ということはイチエフ(東電福島第一原発)の作業が年間で20mSvまでという基準があるとしたら、丸24時間そこで働いたら1日で達してしまうという値ですよね。一般の人が年間で浴びてよいのが1mSvだとしたら、1時間で達してしまうという高さです。だから、全然人影見ないじゃないですか。殆ど人の姿がないですよね。

ー本当ですね。まるで休日のオフィス街のように人の行き来が殆どないですが、これはどこの現場の映像ですか?

これは2号機の隣です。そして、この奥が3号機。クレーンも動いていないし、人影も見ないじゃないですか。結局、自分が思うには毎日2000人から3000人作業に入っていると言われていますが、本丸にアプローチできる人というのはごくわずかだし、ごく短い時間しか作業ができないから。普段クレーンが動いているのは滅多に見ないですし、人影を見る事もあまりないんですよね。今、やっている収束作業というのは建屋から離れたところで、冷やして水をくみ上げてくるというのがメインではないかなと。自分は1ヶ月半イチエフで働いていましたけど、ここの間で人を見たというのは滅多になかったですから。

ーいない?

いないです。取材とかでテレビで報道されるときって人がうじゃうじゃいるじゃないですか。あれは普段出てこないTEPCO、東電の社員の人達で撮影にあわせて出てくるようなイメージですかね。

ー実際の収束作業は現状だとどれくらい進んでいるんでしょうかね?

どこがゴールなのか分からないですけど、本当だったら全体の1%か2%くらいしか行っていないんじゃないかと自分の中では思っています。

ーこの映像は?

建屋から離れて、山側の坂を上っている映像です。線量がどんどん下がっていきます。線量計が逆光で見づらいですけど、このあたりで100μSvから200μSvくらいの値です。さらに坂を上がっていくと10μSvまで下がるんですよね。

ーそこから言える事は何でしょう?

 

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