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* 堀潤のテレビでは言えない話 vol.3 *
~「社会を信じる心」が僕を生きさせるの巻~
発行:8bitNews 2013.4.15 (毎週月曜日発行)
http://www.facebook.com/8bitNews.HORIJUN
http://twitter.com/8bit_HORIJUN
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皆さん、今週もまたあらたな1週間が始まりましたね。
新年度がスタートし、新入生の皆さんや、新社会人の皆さんも、ちょっと疲れが出ている頃でしょうか?
大丈夫かな。悩みがあったら、気軽に声をかけてくださいね。
hori@8bitnews.jp までお寄せ頂ければ、次回のニコ生で
「お悩み解決」なども行います。
僕も小学校、中学校と転校が続いて、なかなかコミュニティになじむのに苦労したんですよね。
孤立するのが一番しんどい。なので、悩みは共有していきましょう!
さて先日は、兵庫県の淡路島周辺を震源とする震度6弱の地震が発生。住宅の被害も多数出てしまいましたが、皆さんは大丈夫でしたか? まだまだ余震にも注意が必要ですし、日頃から避難経路や連絡手段を確認するなど、備えを十分にお願いします。
僕は先週11日(木)、福島県楢葉町を訪ねてきました。震災から2年と1ヶ月が経ちましたが、海沿いの景色は津波と原発事故が起きたあの日のまま、時が止まったようでした。
特に楢葉は長らく、原発事故による警戒区域に指定されていたので、復旧作業が遅れています。
取材映像を、今週半ばにブロマガ動画コーナーで公開しますので、ぜひ現場の実態をご覧下さい。
さらに、今週はラジオ出演などが相次ぐ一方で、ドワンゴ取締役でもある夏野剛さんとのニコ生対談も15日夜にあります。ぜひご覧になって下さい。
ネット選挙の可能性などについて論じる予定です!
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni039034.html
さてさて、今号のコンテンツはこちら!↓
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├○ 堀潤のテレビでは言えない話 vol.3:2013.4.15
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├○ 01.【活動日記】
├○ 堀潤のフリーランス的一週間
├○ 第2回「乙武洋匡氏/辻仁成氏/もんじゅくん/カンニング竹山氏」
├○
├○ 02.【ルポタージュ】
├○ マスメディアが報じない本当の○○
├○ 第2回 「デリケートで触れない〈三菱重工問題〉②」
├○
├○ 03.【ルポタージュ】
├○ 次世代メディアへの創造力+α
├○ 第2回 「未来を予測するメディアとは?」
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├○ 04.【メディア批評】
├○ そうだ!ニュースを語ろう
├○ 特別講義 「堀潤×宇野常寛 ニッポン開発委員会2013」前編
├○ 社会のOSをアップデートするためには
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├○ 05.【オンライン講座】
├○ そうだ!メディアを創ろう
├○ 第2回 「編集の基本を共有しようか」
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├○ 06.【オープンジャーナリズム的 企画会議】
├○ そうだ!企画会議を開こう
├○ 第2回「あなたの日常がそのままニュースになるはず」
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├○ 07.【動画紹介】 8bitNews
├○ パブリックアクセスへの道
├○ 第2回「大飯原発再稼働反対デモ 2012/7/1」
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├○ 08.【告知】今週のスケジュール& お知らせ
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▼「vol.1」「Vol.2」へのリンクはこちらです。
[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar177269
[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar189787
未読の方は併せてお楽しみ下さい。
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┗■ 01.【活動日記】
堀潤のフリーランス的一週間
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このコーナーでは堀の一週間の出来事を皆さんに報告。
ジャーナリストとして、司会者として、
そしてNPO法人代表として
第一線で活躍する人々との日々の出会いをエピソードを交えお伝えします。
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第2回「乙武洋匡氏/辻仁成氏/もんじゅくん/カンニング竹山氏」
・4月8日(月)
かつて僕の番組でも取材をさせてもらった寄付サイト「Just Giving」 代表の佐藤大吾さんと再会。渡米前から、日本をどうやって良くしていくのかなど話しあってきた仲。この日は帰国祝いも兼ねて友人も交え食事会。
市民による画像の投稿も小口の寄付も、やがては民主主義の発展に繋がる、と色々と話し込んだ。
一方で、テンポの良い関西弁を操る大吾さん。後半は何故かトライアスロン話で盛り上がり、「経営者は絶対に参加すべし」と猛烈に薦められ、思わず「Yes」と答えてしまった。
「僕、かなづちなんで」と告白すると、誰でも泳げるようになる秘伝の技があると教えてくれた。
とにかく素人は、お尻が下がって足をついてしまい泳げない。なので、お尻を上げて上体を下げることが必要。そうするため、指先を水に入れてかく際に真下に突き刺すようにしてみて欲しい、とアドバイスを受けた。ほんまかいなと思いつつ、今度、プールで練習してみようと思った。
小学校も中学校も、泳げなくて居残り。夏休みは補修授業への参加が必須で、本当にしんどかったけど。。。頑張ってみようかな。。。
[リンク]http://justgiving.jp
・4月9日(火)
この日は、護国寺にある講談社ビルの一室で対談。お相手は乙武洋匡さん。自らの半生を描いた著書「五体不満足」は有名だが、僕が最近読んだ「自分を愛する力」もかなりお薦め。
なぜ乙武さんが、明るく前向きに力強く生きてこられたのか。それは、まさに「自分を愛する力」があったから。
親御さんや周囲の仲間達、そして、妻や子ども達が「自分を愛する力」を乙武さんの中に根付かせていく様子が描かれている。そんな乙武さん。確かに、出会ってみると「気の良いお兄ちゃん」といった感じで、相手に何の警戒心も抱かせない気さくさがあっった。もともとtwitterで繋がっていたのだけれど、実際に出会って5分で仲良くなれた。初めは、どうやって握手しようかな?なんて思っていたけど、肩のあたりをぐっと前に出し「どうも」と八重歯を覗かせる笑顔で挨拶されると、まるで何年も前からそうしていたかのように、自然と腕を握って「どうもどうも」と繋がった。
対談は、なぜ僕がNHKを辞めたのかという話に始まり、メディアや教育の話に発展。発信者をどうやって育成するのか、小学校の先生としても経験を培ってきた乙武さんのアドバイスはさすがだった。「次回は酒を飲みながら盛り上がろう!」と約束して別れたので次が楽しみ。インタビューの様子は、おそらく来月のR25で!
[リンク] http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/theme/?id=20130206-00027950-r25
・4月10日(水)
作家でミュージシャンで、演出家でもある辻仁成さんのライブに参加した。場所は下北沢。僕が大学時代、バンドを組んで活動していた時によくチラシを配っていた場所だ。
辻さんとはtwitterで繋がった。
まだ@nhk_horijunというアカウントを使っていた頃、原発を巡る政府の対応や、メディアの報道姿勢について強い口調で批判する僕の様子に「大丈夫かい?あんまり焦らなくても大丈夫。応援しているから、無理してはだめだよ」とDMを送ってきてくれたのが関係の始まり。
僕がNHKを辞めるか辞めないか迷っている時には「堀さんは機関車みたいな人だから、思いっきりやったらいい」とメッセージをくれた。
辻さんと言えば、学生時代に読んだ江國香織さんとの共著「冷静と情熱のあいだ」が印象的だが、フランス語にも翻訳された「白仏」、原子力と人類のエゴを描く近著「永遠者」もぜひ皆さんにお勧めしたい一冊。
辻さんは、今回、ライブ会場で「これは堀さんに聞かせたい」と言って、二曲唄ってくれた。一つは「変」という唄。曲の歌詞が胸に響く。
世界が一つになったら、
変な僕は絶滅してしまう。
僕は丸い地球の凸凹が好きだ
もう一曲は「アンカーマン」。今から25年前に辻さんがつくった曲だ。
疲れきった親父達が築いた世代を渡された
希望の上をいく現実
ひるむわけにはいかない
[リンク]https://www.youtube.com/watch?v=KSsU1K62muk
そして、会場ではtwitter界の有名人たちと出会った。
1人は「もんじゅくん」 http://twitter.com/monjukun
もう1人は「ハッピー」さん http://twitter.com/happy11311
もんじゅくんは、原発関連のニュースに興味のある方ならよくご存知だと思うが、高速増殖炉もんじゅをモチーフにしたキャラクターで、逆説的に、原発の安全性が徹底されていない様子や、行政の不手際などについて分かりやすく説明を続けるアカウント。突然、「もんじゅですだよ」と話しかけられて、驚いた。3年前に「nhk_PRです」と声をかけられて以来の衝撃だった。とっても、良い人、いや良い炉(?)でした。今度BLOGOSで対談することに。
ハッピーさんは、東電福島第一原発で働く原発作業員でありながら、内部の情報をtwitterを使って発信してきた。内部改革者の一人だ。
「東京電力は、収束作業にかかるコストを下げるために、もっとも安い部品や装置を購入しており、それがトラブルの元になっている」
ハッピーさんの話は今度、別稿でこのメルマガで報告したい。
・4月11日(木)
辻さんたちのライブが盛り上がりすぎて、終電を逃したので、渋谷の漫画喫茶で一泊。早朝、上野駅からの特急に乗って、福島県いわき市に向かった。
ちょうど震災から2年と1カ月。長らく警戒区域に指定され、一般の人が立ち入れなかった楢葉町を訪ねた。
この様子は映像に納めているので、今週金曜日にブロマガで公開します。
・4月12日(金)
昼過ぎから電通の新入社員の研修に講師役で参加。マスメディア不信をどう解決するのか、これから社会人として働く皆にもしっかり考えて欲しい、とメッセージを送った。内部改革者をどんどん増やしていきたい。
夜は、カンニング竹山さんのニコニコ動画の番組に出演。楽屋で、同じくゲストで、元防衛大臣で自民党広報局長をつとめる小池百合子議員と一緒になった。ニコニコ動画には何度か出演した事があるらしく、小池氏は慣れっこ。「コメントきついのがくると、困るのよね」などと笑っていた。待ち時間の15分で、アベノミクスの未来について色々聞いてみた。将来的に、日本の構造改革は、自民の若手議員達が過去のしがらみとは関係なくしっかり進めてくれるはず、と、党内の世代交代が進んでいる事を強調していた。
[リンク]http://live.nicovideo.jp/watch/lv133711306
・4月13日(土)
週刊朝日、毎日新聞メディア欄担当の記者さんからの取材を受け、パブリックアクセスの必要性や、オープンジャーナリズムの可能性について説明した。担当記者の皆さんも「僕らもそうした取り組みが必要だと思っている」と、言ってくれていたので、内部改革者育成の種まきが近い将来、花を咲かせてくれたらと思っている。
夜は高田馬場で、宇野常寛氏が編集長をつとめる「PLANETS」のイベントにゲスト出演。この模様は、今回のブロマガで収録。宇野氏とガチンコで、次世代メディアのあり方について議論しているのでぜひご覧ください。
[リンク]http://live.nicovideo.jp/gate/lv133472911
・4月14日(日)
さすがに、退職以来休みなしでいたのが堪えたのか、ベッドから起き上がれず、休息日に。
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┗■ 02.【ルポタージュ】
マスメディアが報じない本当の○○
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テレビでは言えない話、というタイトル通り「テレビでは扱い辛い」
という理由で、なかなか放送されない話題も沢山ある。
国家や大企業を敵にまわしがちなテーマについては、局側の判断で、
ニュアンスが弱められたり、企画そのものが採用されなかったりする場合もある。
このコーナーでは、そうしたマスメディアが報じない現場の実態をルポ。
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"第2回 「デリケートで触れない〈三菱重工業問題〉②」"
前回お伝えした、アメリカ・南カリフォルニアのサンオノフレ原発の再稼働問題について、
その後も新たな展開が続いているので、みなさんと共有しておきたい。
あらためてこれまでの経緯を説明しておくと、去年1月、原子炉を冷やすために用いられる蒸気発生装置の配管が破損し、放射性物質を含む水が漏れる事故が起きた。原子炉は緊急停止し、今も運転は再開されていない。
事故を起こした装置を開発したのは、日本の三菱重工業だ。NRC・米国原子力規制委員会が事故後に行った調査では、配管の1万5千カ所以上で「異常な摩耗」が見つかり、原子炉を運営する電力会社・南カリフォルニアエジソンは、装置の再設計と安全対策の強化を三菱重工に求め、運転停止で被った損害や検査費用として36億円あまりを三菱側に請求している。
三菱重工はこれまで電力会社とともに、部品の再設計を行い安全検査を実施しながら、再稼働に向けて積極的に準備を進めてきた。
NRCが去年夏から秋にかけて南カリフォルニア各地で主催した住民向け説明会では、電力会社の担当者が「三菱重工が再設計した部品は安全検査を繰り返し行い、問題がないと報告を受けている」と説明、再稼働への理解を住民に求めてきた。
ところが去年暮れ、NRCは、三菱重工が自らの製品に施す安全検査に、違反がみられると発表。神戸にある三菱重工の施設に立ち入り調査した結果、再設計して安全が確認されたとしていた部品の検査方法が、連邦法に違反していると指摘した。
※詳しくは前回の連載を参照。
[リンク] http://ch.nicovideo.jp/horijun/blomaga/ar189787
こうした中、さらなる事実が明らかになった。
地元カリフォルニア州選出の上院議員が、「三菱重工や電力会社は蒸気発生装置の設置前から、装置に欠陥があることに気がついていた」とNRCに告発したのだ。
コメント
コメントを書く(ID:5983291)
三菱重工の件は、記者の体質が原因ならなかなか根が深いですねぇ。他にもありそうな感じがします。
NHKを見てたら、本当にルーズ→アップ→ルーズになってましたよ!長年見てたのに、全然気づきませんでした。私もしっかり学んで災害時などには撮影して皆さんとシェアしたいと思いまする(^◇^)
(著者)
コメントありがとうございます!
宇野さんとの対談、続きは、また次回以降展開しますので、お楽しみに。
編集講座も、オンライン上でも検討していますので、お待ち下さいね!
(ID:16216163)
遅まきながら、ようやく第3回を拝読。どれもものすごく読み応えがありました。
なかでも、宇野さんとの対談の中で、宇野さんが「僕は源氏を信用する」というお話が新鮮でした。平家は世の中を改革するために貴族に溶け込み貴族になってしまった。平家のような手法は時間もかかるしミイラ取りがミイラになる危険性も高い。対して源氏は、鎌倉で独自のシステムを作り上げ、世は源氏の新システムへと怒涛を打って流れ出す。いまはまさにその前夜だと。
先日news24で、若者の投票率は60代の半分。なんで?という問いに、私は答えが見つかりませんでした。夜の世界に自分も踏み込めば答えを見つけられるのかしら。これからも応援しています。体にだけは気をつけてくださいね。