岸田派(宏池会)に再入会させていただきました。2010年5月に派閥を退会して以来、約5年ぶりの復帰となります。宏池会は、吉田茂元総理の吉田学校(吉田派)をルーツに持ち、創設者の池田勇人以来、大平正芳・鈴木善幸・宮沢喜一と4人の総理を輩出し、野党時代にも河野洋平、谷垣禎一と2人の総裁を出している保守本流の政策集団です。

2009年の総選挙で自民党は結党以来の歴史的な大敗北を期しました。私は、自民党に対する国民の期待が萎み、信頼がなくなった結果だと受け止めました。衆議院議員が僅か119名になった自民党には、本当に生まれ変わるための解党的出直しが必要でした。今までのしがらみを断ち切って、挙党態勢で新しい枠組みをつくるためには、既存の派閥単位ではなく、「自民党が一丸となって自己改革をすべきだ」と考えたのが当時派閥を退会した理由でした。

あれから5年。自民党は、「草の根民主主義」を体現するため実施している、膝を突き合わせ少人数で車座の対話を行う「ふるさと対話集会」も600回を超えました。政治の原点は、いうまでもなく国民の声を聴く事です。野党時代の3年間を経て、自民党も派閥も、そして一人ひとりの議員の志も大きく変わったのです。そして、地元香川県の事を考えた時に、ありとあらゆる政策分野で皆さま方にご恩返しをするとしたら、もう一度宏池会に戻り、大平元総理の志を受け継いで頑張ることが、皆さまの期待に応える道ではないか、と考えこのような決断に至った次第です。

これからの最重要課題は何と言っても地方創生、香川創生です。私は、地方創生のポイントは、大平元総理の田園都市構想にあり、そこを原点に、何ができて、何ができなかったのかを再度見つめなおす作業が必要であると考えています。皆さまが肌感覚で景気回復が実感できるように、県、市、町とも綿密に連携し、高齢者の居場所と出番を作り、女性が働きやすい環境を整備し、雇用創出により若者が夢や希望を持てるよう、香川県らしい地域活性化策や人口減少克服策に、不退転の決意で臨みたいと思います。

語る夕べ