我が家にねこの「FUTURO君」がやって来て
早いものでもうすぐ一年になる!
すっかり大きくなった彼は
「カミさん」が言うところによると
”人間であれば大学生”ぐらいの年齢なのだそうだ!
そう言われて彼のライフスタイルを観察すると
なるほど大学生らしく暮らしている!
彼は常に激しく葛藤している!
選択肢は二つ!
”眠る”か”遊ぶ”かだ!
眠っていても
私が声をかけたり
軽く背中を叩いたりすると
しっぽを振って反応する!

「うわぁ!
 遊びたいっすよぉ!
 けど眠たいっすよぉ!」

としっぽが語っている!
同様に
チーズを包装していた銀紙のような物で
必死になって遊んでいても
突然くたんと床にひっくり返り
薄眼を開けた状態で
まだその銀紙で遊ぼうとする!

「めっちゃ楽しいんですけどねぇ・・・
 すんません・・・
 寝てないんすわぁ・・・」

まさにキャンパス・ライフだ!
”眠る”か”遊ぶ”かの葛藤に悩む彼!
仕方がない!
共に暮らす私が
そういう生き方を
手本として見せてしまっているのだから!

写真は甥「柑太郎(かんたろう)」と
壮絶に遊び抜いた結末!

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はてさて!

今の私にとって最大の娯楽は
「劇団ひろひょう」だ!

昨年一月に私と
「大将」こと「兵動大樹」君とで結成した
”劇団のようなもの”が「劇団ひろひょう」である!
昨年は吉本興業所属の
デビュー間もない若手芸人達を招集し
私の過去作品『荒波次郎』を上演した!
当然”若手芸人のスキルアップ”という使命を
会社から託された上での上演だったのだが
その奥底には「大将」から若手芸人達への
深い愛情が込められていた!

「僕が『恐竜と隣人のポルカ』で体験した
 あまりにも楽しかった演劇の世界を
 若手芸人達にも体験させてあげたい!
 みんなでありったけの力を出し合い
 舞台作品という大きなものを作り上げる
 その素晴らしさを
 どうしても知ってもらいたい!」

そんな「大将」らしい純粋な動機と
それに応えた若手芸人達の努力が
昨年の「劇団ひろひょう」に大成功をもたらした!

しかし!

私にはもう一つプランがある!
「劇団ひろひょう」はただ単に
若手芸人のスキルアップを目的とした集団ではない!
「大将」もスキルアップしなければいけないのだ!
そこで私は提案した!
「劇団ひろひょう」の公演は
「若手スキルアップ公演」と
「兵動スキルアップ公演」とを
交互に行う事にしよう!
私と「大将」の二人座長劇団ながら
私がそんな事を言い出したら
誰も反対できない恐怖体制が既に完成している!
「大将」が「スキルアップしたくない!」と言い出しても
私が「だめ!するの!」と言い出したら
するのである!

かくして進行中のプロジェクト
「劇団ひろひょう」第二回公演は
どう考えても「大将」がスキルアップせざるを得ない
愉快極まりない出演メンバーで動き出した!

まずは
「僕って後藤さんの舞台に
 PIPERメンバーよりも多く出演しているんちゃいますか?」
と尋ねる”日本最後のコメディアン”!
「ウッチ・マン先生」こと
「内場勝則(うちば・かつのり)」座長だ!
PIPERリーダー「喜劇王・川下大洋」に対する
私からの信頼度を1とすれば
「ウッチ・マン先生」への信頼度は約40,000だ!
「ウッチ・マン先生」は「川下大洋」のように
小道具を全て袖の中に置き忘れて
手ぶらで舞台に登場したりはしない!
台詞を忘れているのは自分なのに
困っている共演者に対して
助けてあげるような視線を送ったりはしない!
そうやって数え上げる項目が
あと39,998あるという事だ!
「王立新喜劇」を少々休止しているため
共に演劇作品を作る機会が減り
私と「ウッチ・マン先生」とは
お互いに悶々としていたところである!
作品内容も聞かずに出演を了承してくれた事に
心から感謝したい!
最近では車を買い替えたい衝動が
人相にまで現れ始めた「大将」にとって
「ウッチ・マン先生」は
「安定感」のスキルアップを促す
最高のゲストである!

もう一人「大将」にぶつけてみたい俳優がいる!
「あっくん」こと
「キングコング」の「西野亮廣(にしの・あきひろ)」だ!
「大将」が芸人としての「あっくん」を
どう見ているのかはわからない!
聞けばそれほど付き合いもないようだ!
若くして東京に飛び出した「あっくん」と
三十年近く大阪で活躍し続ける「大将」!
芸風的にも同じ番組などに出演する機会は少なかろう!
しかも「あっくん」と言えば
ブログやTwitterなどの発言で
常に世間を敵に回す悪役キャラクターで生きている!
一方の「大将」はと言えば
”吉本社員が選ぶ「いい人」芸人”
のトップに君臨する存在だ!
まさに彼らの全てが正反対なのである!
しかし!
知っての通り「あっくん」は
私のコメディ脚本に対して
私自身が驚くほどの尊敬を持ってくれている!
その尊敬がうっかり裏返ったせいで
『ドーナツ博士とGo!Go!ピクニック』
という会社が違ったら盗作で訴えられそうなほど
私の作品に類似した脚本を書き上げた!
だがあの作品は
エンターテインメント演劇の脚本である以上に
「後藤ひろひと脚本の読解力と分析力ならば
 私は誰よりも優れている!」
という宣言文に他ならない!
案の定稽古場での「あっくん」は
一文字でも台詞を間違うと
ちょいと自分にがっかりした顔をする!
そして稽古後は一人居残って台詞を練習したりする!
一見不真面目な印象を世間に与えたがる「あっくん」だが
それは本人の理想でしかない!
何かを作ろうとする現場では
彼ほど真剣な芸人を私は見た事がないと断言しよう!
前回公演『荒波次郎』で
「どこや」と「だれや」を言い間違えたため
一人きりの大混乱に陥った「大将」に
「正確性」のスキルアップを施すには
「あっくん」ほど最適な俳優はいないのだ!

そしてもう一人!
どうしても一度仕事をしてみたい俳優がいた!
世間の多くが俳優としての彼を「テツ」と呼んでいるが
私だけは「ビートルジュース」と呼んでいる!
「西川のりお」氏だ!
私は氏とほとんど面識がなかったのだが
キャスティング会議を深く行った結果
”もうあの人しかいないだろう!”
となったのが「のりおさん」だった!
稽古を開始してみると
氏はかなり悩んでいる様子だった!
しっかりと台詞を覚えたり
段取りに従って上手から下手に移動したりする事は
普段の氏の仕事とはあまりにもかけ離れている!
しかも「のりおよしお」による漫才を見れば
その最大の魅力は氏の言動の自由さだという事が
一目瞭然である!
「これはお互いにとってあまりにも不利なのでは?」
という不安が両者によぎった!
ところが!
ところがだ!
「ならばもっと自由にやって下さい」
と思う私の方向転換と
「ならばもっと脚本に従ってみようか?」
という氏の実験が
次第に接点に向かい始めた!
そうなった時の氏の俳優としての破壊力は
ただ事ではない!
氏が不参加の飲み会では
「なんでもない台詞なのに
 どうしてあんなにみんなで笑ったのだろう?」
と全員が首をかしげた!
理由は”ただの段取り”や”ただの台詞”と思われていたもの全てに
氏が無意識に理由を作り始めたからだ!
今や稽古場は
氏の天才的なひらめきと
何もひらめいていないのに暴れる姿の交錯に
大爆笑を繰り返している!
プライベートで海外旅行に行っても
日本でメモをもらったおすすめの店にしか行かない
あまりも危険を避けたがる「大将」には
その「瞬発力」が必要だ!
「瞬発力」スキルアップに
「西川のりお」氏を越える手本は存在しないだろう!

写真はなにかと悩む「大将」の姿!

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かくして上演する演目は
見た人がほとんどいないと言われる
幻のPIPER作品
『やすらぎの家』に決定した!
かつてフジテレビにて
TOKIOの山口達也君主演でドラマ化された事もある
そんな脚本なのだが
実を言えば
あまりにも突貫作業で作られた舞台だったため
なんと私には書いた記憶すらない!
そのせいだ!
演出席に座りながら
私はずーっとへらへら笑っている!
そしてたまに
「これ面白いねぇ!」
と言ってしまったりする!

チケット予約はこちらでどうぞ!

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稽古を終えて帰宅し
録画した「サッカー」を一試合観戦した後に
黒澤明監督の映画『姿三四郎』を鑑賞し
そこから『ひろぐ』を書き始めて
ただいま時刻は午前4時!
ねむたい!
けど遊びたい!
私も人間で言えば大学生なのだろう!
今日もいっぱいひろぐとしようか!

さて!
本来であれば昨日16日が
「ひろの日」生配信『語るひろぐ』の放送日だったが
何の断りもなく本日17日に延期させていただく!
そのかわりに特に面白い人物を招いてみた
前述の「正確性」スキルアップ要員
「あっくん」こと「西野亮廣」だ!
彼とは話したい事が多いので
1時間で終了する事を約束しない!
私と「あっくん」による不毛なトークを
今夜は是非楽しみにしていただきたい!

2015年4月17日(金)
第26回『語るひろぐ』(*視聴は有料登録制)
20:00〜
ホスト:後藤ひろひと
ゲスト:西野亮廣(キングコング)
内容:ぐだぐだ

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