ひろぐ

色弱の人が宇宙に行く方法

2013/10/02 18:56 投稿

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私と仕事をする上で
「舞台美術家」や舞台照明家
衣装デザイナーや
「チラシのデザイナー」らは
”色”に関して私に深く尋ねてはならない!
暗黙のルールというわけではなく
私が”尋ねないで欲しい”と明言している!
なぜなら私が
「色弱」だからだ!

そのため気の毒な事に
演出家である私から
がみがみ注文をつけられるスタッフは
色にまったく関係のない
音響家や作曲家という事になってしまう!
作曲家の「石田雄一」さんとは
ずいぶんと沢山一緒に仕事をして来たが
会議となると以前も『ひろぐ』に記した通り
「♪ぴしゃーん」
とか
「♪ぎゃいーん」
とか言っているばかりで
考えてみれば色彩の話などした事がなかった!
なので数日前になって
「Facebook」でカミングアウトするまで
石田さんが「赤緑色弱」である事を
まったく知らなかった!

石田さんが自身のFacebookから
リンクを張った記事によれば
色弱・色盲の検査は
小学校において
ここ10年ほど行われていないのだそうである!
それを行う事で差別を生んでしまう
というのが理由だそうだ!
確かに私も小学生時代には
年に一度の健康診断で
円形に描かれた謎の点々を見せられた後は
教室であれやこれやと馬鹿にされたものだ!
しかしそれは
いじめた彼らにとっての不幸でしかなかった!
私は色覚の問題以上に
「成長ホルモンに異常」があった!
なので差別発言で私を怒らせた同級生達は
地元の子供達vs力士による親善相撲のごとく
人数が何人だろうが
全員が教室のすみまで投げ飛ばされた!
そして
「何があったんだ!」
ととがめる先生に理由を話すと
更に私が司法的にも勝利した!
そのため”いじめ”や”差別”に涙を流した記憶は
まったくない!
なんなら法に守られたストレス発散
といったところだった!

色弱は遺伝性の色覚異常であるため
私の両親は私を生んだ時点で
それを知っていた!
なので幼い頃から
特殊な育て方をしてくれたようである!
まずはなにより
色弱であればどれだけ望んでも
就職は絶望的と言われている
”航空管制官”や”パイロット”などに
憧れを持たないように育てられた!
管制官に関しては
そんな職業がある事も教えてもらえなかったし
パイロットなどは
ちょいと進路をそれて敵の空に入れば
撃ち殺される職業だと習った!
(”敵”が何なのかは教えてもらえなかった!)
そうした教育の下で成長し
小学校での検査でも色弱を自覚できたため
私は管制官にもパイロットにも憧れず
「レスラー」「コメディアン」
なろうと努めた!
その結果
なんだかそれらの中間のような職業を
得る事ができた!
できたか?
できた!

それだけに!
ここ10年ほど
小学校で色覚の検査が行われていない事に
たいそう驚いた!
これは
「子供の頃に知ったらショックでしょうから
 大人になってからショックを受けて下さい!」
という事だ!
それで合っているのだろうか?
私は子供の頃に自覚できていたからこそ
人生の目標をぶれる事なく生きて来られた!
しかしもしも!
自分が色弱である事を知らずに
管制官やパイロットになるべく
努力を続けていたとしたらどうだろう?
それはそれは大変な努力に違いない!
ところが免許を取得する段階になって
「いやいや!
 あなたがこの職業に就くのは
 そもそ生まれた時から無理だったのですよ!」
と言われる!
・・・どんな事になるのだろう?
残念ながら
そこから
「レスラー」や「コメディアン」を目指すには
かなり遅いと考えていい!
もしもそれが正義だと思われているのであれば
そこには大きな問題があると私は考える!

どこの親でも
自分の子供に遺伝子異常があるなどと
いきなり学校から聞かされたら
まずは否定するだろう!
そして
”ちょっと変わっているだけ”
とか
”色に関して独創的なだけ”
とか言い張るだろう!
しかしそのまま無視して成長させてしまえば
もしかしたら後にその愛する子供から
「人生を返せ!」
と言われてしまうかもしれない!
なので私は
小学校での色覚検査は
再開させるべきだと考えている!
色弱の自覚があればこそ
見えて来る未来というものが
必ずあるのだ!

とは言え
遺伝子異常のために夢を捨てる
などという話はたいそうつまらない!
私はずいぶん大人になってから
「宇宙飛行士」になりたいと思った!
しかし色弱のせいで
その夢が叶わない事を知っている!
ところが今は21世紀!
宇宙飛行士にならなくても
宇宙には行ける時代だ!
厳しい訓練を通過した優秀な宇宙飛行士達が
我々を宇宙に連れて行ってくれる事が可能な時代だ!
考えてみればその方が楽でいい!

私は色弱をハンデと考えた事など一度もない!
世間は私には見えない色を見ているそうだが
私もまた世間の人々には見えない色を見ている!
しかもそれを見る事ができるのは
日本人男子のうち約5%だけだそうだ!
私が色弱である事を他人に話すと
「じゃあこれは何色に見えるの?」
と何かを差し出される事がある!
何と答えて欲しいのか意味不明な質問だ!
昔はそれに腹を立てたりもしていたが
最近の私はにやりと笑って
こう答えている!

「教えるわけないでしょ!
 選ばれた人しか見られない色なのに!」

さーて!
今月16日の「ひろの日」
ちょいと野暮用があって
ホームページでの動画生配信
『語るひろぐ』
10月22日(火)に変更します!
(時間はまだ未定)
ゲストには色弱でおなじみの
「石田雄一」さんをお招きしようと思いますよ!
きっとギター持参で来てくれるのでしょうから
2日後に開催&放送される私のイベント
『Drunken Songbook vol.1』
の前々夜祭として
いっぱい音楽遊びをしたいと思います!
『Drunken Songbook vol.1』を
会場もしくはネット配信でご覧になる予定の方は
『語るひろぐ』で
「石田雄一」さんという奇人を
どっさり予習して下さいな!

ちなみに出演メンバーでもある
「ミクロムス」のパーカッショニスト
”すべりの帝王”「グッチ」
得意の技術を活かして
『Drunken Songbook vol.1』のWEB用ポスターを
急遽作ってくれた!
こんなのだ!
出演メンバーが
すごいパワーで飲んだくれている力作チラシだ!

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そして今日から一週間後の10月9日からは
「新潟」でワークショップ
「Royal Plant」を開催!
ぎりぎりまで受講者を募ります!
くわしくはこちらで!

なお本日の『ひろぐ』記事に関して
ご意見・ご感想
そして「色弱」のカミングアウトなどがあれば
PiperのFacebookページ内の
私の書き込みにコメントをどうぞ!

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