サックス漫談という謎の職業を営む芸人
「かおりーんっ」
に誘われ『恐竜博2016』に行った!
参加したのは吉本のアイドルユニット「つぼみ」の
「樋口みどりこ」ちゃんと
”官能芸人”を名乗る怪ギャル「人妻ニャンコ」だった!
これだけのかわいこちゃんを引率するとなれば
さぞかし”でれでれ”を想像されるかもしれないが
実際は”でれのかけら”すら無かった!
近年の派手派手しい恐竜博に比べると
展示自体は地味なものだったが
その内容にやられた!
あまりにも痛烈な最新学説や仮説を
次々と投げつけて来る攻撃的な『恐竜博2016』に
私は終始ディフェンスに回るしかなかった!
なので会場を歩く私には
笑顔すら無かったのではなかろうか?
しかもイベントの宣伝などには
あのご陽気古生物学者「恐竜くん」が関わっており
場内で流れる映像のナレーションは全て
「イエロー・ボーイ」こと
「多田野曜平」さんによるものだった!
会場のどこを歩いてもその二人から
「おい後藤よ!
お前の古生物学はもう古いぜ!」
と言われているようで
むしゃくしゃした!
ごめんよかわいこちゃん達!
せっかく誘ってもらったのに
素敵な”恐竜おじさん”にはなれなかったよ!
はてさて!
”恐竜おじさん”の役目は果たせなくても
”妄想鉄道おじさん”としての私は
今日も迷走をひろいでいる!
キリスト教では
創造主がこの世を作るのに
六日間かかったと言われている!
しかし!
このおかしな世界が生まれるのに要したのは
わずか二晩だった!
前回の『ひろぐ』
『走れパラレール~妄想路線図の世界』
には驚くほど大きな反響があった!
面白いと思うまでに四日かかった
あまりにも奇妙な趣味だったが
奇人「代走みつくに」君とは違い
私は文章でうまく説明する事ができたのだろう!
『ひろぐ』記事への反応はすさまじく
翌日には「パラレール」に対して
多くの賛同メッセージが届いた!
「パラレール」創始者である
「コンチェルト池水」君も
新設LINEグループ「パラレール同盟」の中で
それをたいそう喜んでくれた!
それはそうだろう!
彼が9歳の頃に
こそこそと隠れるように営んでいた趣味が
ある日突然一気に日本国内に広まり
「それはすごい趣味だ!」
と賞賛され始めたのだ!
「パラレール」布教に手応えを確信した私は
伝道師として更に多くの興味を引く策を案じた!
そこで!
私の中で”奇妙な人物”に分類している友人や
そうした奇人が集うLINEグループに
先述の『ひろぐ』記事を転送し
読んでもらう事にした!
それほど長く待った記憶はない!
送受信記録によれば
わずか90分後の事だ!
ある驚くべき人物が
反応を見せた!
「大王さま!
電車と言えば私でございます!
ぬぬぬ!
楽しそうではありませんか!!
参加したーい!」
(原文転載)
”電車と言えば私”!
こんな事を自分から言う奴は学年に2人はいる!
なのにそのたいがいが
『夏休み全国鉄道クイズ』
みたいなのに出場しては身の程を知り
がっくりと肩を落として故郷に帰って来る!
しかし!
この人物がそれを言う事に対して
周囲は何の文句も言うまい!
そのメッセージの主は20年以上前に
番組『痛快!エブリデイ』で毎週共演していた
「クリステル・チアリ」通称「クリス」だった!
2007年のPiper作品『ひーはー』の中で
彼女の父クロードを勝手に銃撃する事を決めた際
親族の許可を得るべく軽くE-Mailでやり取りしたのだが
言ってみれば彼女とは
その”父親銃撃許可依頼”から
十年近くを経てのやり取りとなった!
「妄想駅をアナウンスしたいっす!」
(原文転載)
「クリス」は鉄道好きには”女神”的な存在だ!
Wikipediaで彼女の名を検索し
”車内放送”をいう欄をご覧いただきたい!
JR東日本や東京地下鉄をはじめ
日本中の様々な電車の中で聞かれる
あの英語アナウンスの声の主は
誰あろう女神「クリス」様なのだ!
つまり彼女による
”妄想駅をアナウンスしたい”
という申し出は
ギリシャ語であれば
”女神が贈り物を用意する”
と翻訳されるべきありがたいお言葉なのである!
私は当然
”ならばお願いします”と返事を打ってみた!
するとだ!
数分後にはなんと!
「クリス」による「木田線」アナウンスが届いたのだ!
“Thank you very much for using The Kida Line.”
で始まる彼女による妄想作品は
あまりにも見事だった!
“This train is bound for…富田”
くらくらした!
そんな駅は無い!
全て私の妄想だ!
なのに彼女の声でアナウンスされると
「無いはずはない!
きっとある!」
という気分になった!
“The next station is…木田九丁目。市民病院前。”
しかもその後にこんな事を言う!
“The doors on the right side will open.”
妄想にもほどがある!
「クリス」は喜々として
妄想路線「木田線」の全ての駅名を
読み上げてくれた!
これは私の人生において
「藤波辰爾」選手に
「お前!後藤だろ!」
と言ってもらった事に匹敵する喜びだった!
「石野真子」さんに
「今日のコンサートで
”あなたも狼に”の所で
私を見ましたよね?
あれは私に言ってくれたのですか?」
と尋ねたら笑顔で
「そうよ〜!」
と言ってもらった事と並ぶ喜びだ!
「小松政夫」さんから
「あんたはエライッ!」
と表彰状を読み上げてもらった事と同格の喜びだ!
(そう!私の人生は結局喜びに満ちている!)
この「クリス」による「木田線」読み上げは
是非皆さんにもお聞かせしたいところだが
彼女にとっては
職業上の信用問題にもなりかねないので
現在は公開を控えている!
しかし!
LINEグループ「パラレール同盟」で
その音源を発表すると
当然ながら大騒ぎとなった!
”盆暮れ正月が一緒に来た日に蜂の巣をつつく”
ような熱狂が巻き起こった!
我々はさっそく女神「クリス」を
「パラレール同盟」に迎え入れたのだった!
「パラレール木田線」路線図清書by笹田憲孝
そんな頃!
音響デザイナーにして
「音響王子」を名乗る
「児島塁(こじま・るい)」が
「パラレール」に反応して来た!
最近では即興演劇イベント『IMPROMANIA』にて
即興で音楽を流す妙技を披露している
なかなかの奇人だ!
そんな彼が
「パラレール」に賛同するメッセージと共に
とんでもなく奇妙な音源を送って来た!
それを聴いた瞬間に私は驚愕した!
それは電子音による「駅メロ」
つまりは電車がホームに到着した際に
駅構内で流れる音楽だった!
しかし!
その曲はなんと
「代走みつくに」君による奇芸
「♪なんのこっちゃねー!」
のメロディだった!
「児島塁」は
「代走みつくに」君が妄想した「パラレール」
「万波急行電鉄」用の駅メロを作ったのだ!
よくもまぁあの抑揚のない謎の歌を
音符として打ち込んだものだ!
さぁ「児島塁」よ!
この貢献により
君も「パラレール同盟」の一員だ!
この音源はYouTubeにて公開中!
↓↓↓
『万波急行電鉄のテーマ』
「女鯉堀(にょりぼり)って素敵な駅名ね!」
続々と現れ始めた「パラレール」賛同者!
続いて反応を見せたのは
「あたるちゃん」こと
歌手の「中村 中(なかむら・あたる)」ちゃんだった!
私の本業である脚本執筆が
妄想の延長であるのと同様
彼女にとっての作詞・作曲もまた
妄想の具現化である!
「木田線」の中において
風俗街として発展する駅「女鯉堀」に
「あたるちゃん」の創作心の何かが引っ掛かったらしい!
ぎゃっと驚く物が送信されて来た!
『女鯉堀ブルース』
作詞・作曲:中村 中
富田から数えて 十番目の駅には
私みたいな 夜の女が住んでいる
路地裏をゆらゆら さまよう鯉のぼり
あんたのことを探してる
今夜は白地に赤い柄
あんたに貰ったドレス着て
鱗キラキラ 光らせながら
泳ぐ 淋しい淡水魚
私 ブスだけど 次に会うまでに
もっと綺麗になるからね 女鯉堀ブルース
全三番による約五分間の歌と演奏は
お遊びなしの「中村 中」によるニューシングルだった!
「新作レコーディング中で
スタジオの中で煮詰まっていたので
すごくこういう事がしたかったの!」
とは彼女の言葉だ!
彼女によればこの『女鯉堀ブルース』は
”木田沿線のスナックでは
どこのお店のママも歌ってくれる歌”
なのだそうだ!
既に妄想全開である!
しかしこの名曲もまた
権利問題などが生じる恐れがあるため
「パラレール同盟」の中でしか披露されていない!
演歌的な双方向ヒットを狙うため
私が「鯉昇(こい・のぼる)」なる演歌歌手として
男性歌唱版を再録音する計画も立てられている!
どうやらそれは妄想ではないらしい!
というわけで!
あたるちゃん!
ようこそ「パラレール同盟」へ!
しかしその直後には!
またしても「児島塁」が同盟への貢献を見せた!
「中村 中」が『女鯉堀ブルース』を発表してから
わずか数十分!
あっという間の出来事だった!
届いたのは『女鯉堀ブルース』をアレンジした
「女鯉堀」駅の駅メロだった!
↓↓↓
『女鯉堀駅テーマ』
しかも!
そうした貢献を見ているうちに
いても立ってもいられなくなった
デザイナーの「笹田」君は
”中村中が女鯉堀で撮影したと伝えられる写真”
を入手し
シングル盤ジャケットを作ってしまった!
これもまた秘密裏な作品であるため
公開はできないが
素晴らしい出来である!
ああ!
素晴らしきかな才能の無駄遣い!
その道で食べている人たちが
何のお金にもならない場所
しかもほんの数名の奇人同士で
見せ合う・聴かせ合うためだけに
持てる力の全てを
ありもしない線路の上に置いて行く!
まさにひろぎの究極だ!
鉄道大好き演出助手の
「山田翠(やまだ・みどり)」も
この駅プレートを送り付けて来て
閉まるドアをこじ開けるように
無理矢理パラレールに乗車して来た!
いいだろう!
乗りなさい!
「僕もめちゃめちゃ興味あります!」
どういうわけか猛烈な勢いを見せたのは
『ひろぐ』では「フイッチャー」として知られる
「ごろうちゃん」こと
「バッファロー吾郎A」さんだった!
「パラレール」作成には
これから着手するようだが
面白いので同盟に加える事にした!
昨日になって「クリス」が
「かなり鉄分が多い(”鉄道好きな”の意味)
二人の女子を招きたい!」
と言い出した!
新たに同盟に加入したのは
シンガーソングライターの
「furani(ふらに)」ちゃんと
鉄道好きミュージシャンの
「レミア☆」ちゃんだった!
どちらも鉄分たっぷりのへんてこりん女子だった!
喜んで迎えよう!
「コンチェルト池水」君による孤独な趣味が
少しずつ一つの世界になろうとしている!
ここらで私も何か大きく貢献したいと考え
『パラレール〜走れ妄想列車』
というタイトルの密室コメディ劇の
プロットを書き上げ
「パラレール同盟」に発表した!
ネットで知り合った7人の初対面男女が
三泊四日で山小屋に宿泊し
みんなで架空の路線図を作り上げる話だ!
最高に楽しめるはずの健全なオフ会だったが
やがてほんの小さな意見の相違が
殺し合いにまで発展していく!
それは私がものすごく得意とする
スラップスティック・コメディである!
今後はこの企画書をいくつかの会社に持ち込むつもりだが
もしも妄想路線図「パラレール」という趣味に
賛同してくれる演劇プロデューサーや会社があれば
優先的に交渉したいと考えている!
我こそはとおっしゃる方は
是非以下までご連絡を!
piper@yoshimoto.co.jp
「パラレール同盟」では
今日もみんなで
「木田線」各駅の由来などを妄想している!
その妄想があまりにも悲しく
あまりにもよく出来ていたりすると
みんなでちょいと泣いたりしている!
いつかほんの少しの意見の相違で
殺し合いに発展するまで
妄想列車は止まらないのだ!
なお!
この「パラレール」を初めて紹介した
私の生配信番組『語るひろぐ』が
あまりにも好評だったため
アーカイブとして無料視聴できる事になった!
我を忘れて妄想する3人の姿を
是非ご覧いただきたい!
↓↓↓
『語るひろぐ第41回〜緊急特番”妄想路線図”』
「パラレール同盟」名簿(2016年9月22日現在)
コンチェルト池水(漫才師)
代走みつくに(漫談師)
後藤ひろひと(脚本家)
笹田憲孝(グラフィック・デザイナー)
サラリー松本(エンジニア)
児島塁(音響デザイナー)
クリステル・チアリ(声優)
中村 中(歌手・作詞作曲家・役者)
山田翠(演出助手)
バッファロー吾郎A(コント師)
furani(シンガーソングライター)
レミア☆(パフォーマー・ボイストレーナー)
「かおりーんっ」
に誘われ『恐竜博2016』に行った!
参加したのは吉本のアイドルユニット「つぼみ」の
「樋口みどりこ」ちゃんと
”官能芸人”を名乗る怪ギャル「人妻ニャンコ」だった!
これだけのかわいこちゃんを引率するとなれば
さぞかし”でれでれ”を想像されるかもしれないが
実際は”でれのかけら”すら無かった!
近年の派手派手しい恐竜博に比べると
展示自体は地味なものだったが
その内容にやられた!
あまりにも痛烈な最新学説や仮説を
次々と投げつけて来る攻撃的な『恐竜博2016』に
私は終始ディフェンスに回るしかなかった!
なので会場を歩く私には
笑顔すら無かったのではなかろうか?
しかもイベントの宣伝などには
あのご陽気古生物学者「恐竜くん」が関わっており
場内で流れる映像のナレーションは全て
「イエロー・ボーイ」こと
「多田野曜平」さんによるものだった!
会場のどこを歩いてもその二人から
「おい後藤よ!
お前の古生物学はもう古いぜ!」
と言われているようで
むしゃくしゃした!
ごめんよかわいこちゃん達!
せっかく誘ってもらったのに
素敵な”恐竜おじさん”にはなれなかったよ!
はてさて!
”恐竜おじさん”の役目は果たせなくても
”妄想鉄道おじさん”としての私は
今日も迷走をひろいでいる!
キリスト教では
創造主がこの世を作るのに
六日間かかったと言われている!
しかし!
このおかしな世界が生まれるのに要したのは
わずか二晩だった!
前回の『ひろぐ』
『走れパラレール~妄想路線図の世界』
には驚くほど大きな反響があった!
面白いと思うまでに四日かかった
あまりにも奇妙な趣味だったが
奇人「代走みつくに」君とは違い
私は文章でうまく説明する事ができたのだろう!
『ひろぐ』記事への反応はすさまじく
翌日には「パラレール」に対して
多くの賛同メッセージが届いた!
「パラレール」創始者である
「コンチェルト池水」君も
新設LINEグループ「パラレール同盟」の中で
それをたいそう喜んでくれた!
それはそうだろう!
彼が9歳の頃に
こそこそと隠れるように営んでいた趣味が
ある日突然一気に日本国内に広まり
「それはすごい趣味だ!」
と賞賛され始めたのだ!
「パラレール」布教に手応えを確信した私は
伝道師として更に多くの興味を引く策を案じた!
そこで!
私の中で”奇妙な人物”に分類している友人や
そうした奇人が集うLINEグループに
先述の『ひろぐ』記事を転送し
読んでもらう事にした!
それほど長く待った記憶はない!
送受信記録によれば
わずか90分後の事だ!
ある驚くべき人物が
反応を見せた!
「大王さま!
電車と言えば私でございます!
ぬぬぬ!
楽しそうではありませんか!!
参加したーい!」
(原文転載)
”電車と言えば私”!
こんな事を自分から言う奴は学年に2人はいる!
なのにそのたいがいが
『夏休み全国鉄道クイズ』
みたいなのに出場しては身の程を知り
がっくりと肩を落として故郷に帰って来る!
しかし!
この人物がそれを言う事に対して
周囲は何の文句も言うまい!
そのメッセージの主は20年以上前に
番組『痛快!エブリデイ』で毎週共演していた
「クリステル・チアリ」通称「クリス」だった!
2007年のPiper作品『ひーはー』の中で
彼女の父クロードを勝手に銃撃する事を決めた際
親族の許可を得るべく軽くE-Mailでやり取りしたのだが
言ってみれば彼女とは
その”父親銃撃許可依頼”から
十年近くを経てのやり取りとなった!
「妄想駅をアナウンスしたいっす!」
(原文転載)
「クリス」は鉄道好きには”女神”的な存在だ!
Wikipediaで彼女の名を検索し
”車内放送”をいう欄をご覧いただきたい!
JR東日本や東京地下鉄をはじめ
日本中の様々な電車の中で聞かれる
あの英語アナウンスの声の主は
誰あろう女神「クリス」様なのだ!
つまり彼女による
”妄想駅をアナウンスしたい”
という申し出は
ギリシャ語であれば
”女神が贈り物を用意する”
と翻訳されるべきありがたいお言葉なのである!
私は当然
”ならばお願いします”と返事を打ってみた!
するとだ!
数分後にはなんと!
「クリス」による「木田線」アナウンスが届いたのだ!
“Thank you very much for using The Kida Line.”
で始まる彼女による妄想作品は
あまりにも見事だった!
“This train is bound for…富田”
くらくらした!
そんな駅は無い!
全て私の妄想だ!
なのに彼女の声でアナウンスされると
「無いはずはない!
きっとある!」
という気分になった!
“The next station is…木田九丁目。市民病院前。”
しかもその後にこんな事を言う!
“The doors on the right side will open.”
妄想にもほどがある!
「クリス」は喜々として
妄想路線「木田線」の全ての駅名を
読み上げてくれた!
これは私の人生において
「藤波辰爾」選手に
「お前!後藤だろ!」
と言ってもらった事に匹敵する喜びだった!
「石野真子」さんに
「今日のコンサートで
”あなたも狼に”の所で
私を見ましたよね?
あれは私に言ってくれたのですか?」
と尋ねたら笑顔で
「そうよ〜!」
と言ってもらった事と並ぶ喜びだ!
「小松政夫」さんから
「あんたはエライッ!」
と表彰状を読み上げてもらった事と同格の喜びだ!
(そう!私の人生は結局喜びに満ちている!)
この「クリス」による「木田線」読み上げは
是非皆さんにもお聞かせしたいところだが
彼女にとっては
職業上の信用問題にもなりかねないので
現在は公開を控えている!
しかし!
LINEグループ「パラレール同盟」で
その音源を発表すると
当然ながら大騒ぎとなった!
”盆暮れ正月が一緒に来た日に蜂の巣をつつく”
ような熱狂が巻き起こった!
我々はさっそく女神「クリス」を
「パラレール同盟」に迎え入れたのだった!
「パラレール木田線」路線図清書by笹田憲孝
そんな頃!
音響デザイナーにして
「音響王子」を名乗る
「児島塁(こじま・るい)」が
「パラレール」に反応して来た!
最近では即興演劇イベント『IMPROMANIA』にて
即興で音楽を流す妙技を披露している
なかなかの奇人だ!
そんな彼が
「パラレール」に賛同するメッセージと共に
とんでもなく奇妙な音源を送って来た!
それを聴いた瞬間に私は驚愕した!
それは電子音による「駅メロ」
つまりは電車がホームに到着した際に
駅構内で流れる音楽だった!
しかし!
その曲はなんと
「代走みつくに」君による奇芸
「♪なんのこっちゃねー!」
のメロディだった!
「児島塁」は
「代走みつくに」君が妄想した「パラレール」
「万波急行電鉄」用の駅メロを作ったのだ!
よくもまぁあの抑揚のない謎の歌を
音符として打ち込んだものだ!
さぁ「児島塁」よ!
この貢献により
君も「パラレール同盟」の一員だ!
この音源はYouTubeにて公開中!
↓↓↓
『万波急行電鉄のテーマ』
「女鯉堀(にょりぼり)って素敵な駅名ね!」
続々と現れ始めた「パラレール」賛同者!
続いて反応を見せたのは
「あたるちゃん」こと
歌手の「中村 中(なかむら・あたる)」ちゃんだった!
私の本業である脚本執筆が
妄想の延長であるのと同様
彼女にとっての作詞・作曲もまた
妄想の具現化である!
「木田線」の中において
風俗街として発展する駅「女鯉堀」に
「あたるちゃん」の創作心の何かが引っ掛かったらしい!
ぎゃっと驚く物が送信されて来た!
『女鯉堀ブルース』
作詞・作曲:中村 中
富田から数えて 十番目の駅には
私みたいな 夜の女が住んでいる
路地裏をゆらゆら さまよう鯉のぼり
あんたのことを探してる
今夜は白地に赤い柄
あんたに貰ったドレス着て
鱗キラキラ 光らせながら
泳ぐ 淋しい淡水魚
私 ブスだけど 次に会うまでに
もっと綺麗になるからね 女鯉堀ブルース
全三番による約五分間の歌と演奏は
お遊びなしの「中村 中」によるニューシングルだった!
「新作レコーディング中で
スタジオの中で煮詰まっていたので
すごくこういう事がしたかったの!」
とは彼女の言葉だ!
彼女によればこの『女鯉堀ブルース』は
”木田沿線のスナックでは
どこのお店のママも歌ってくれる歌”
なのだそうだ!
既に妄想全開である!
しかしこの名曲もまた
権利問題などが生じる恐れがあるため
「パラレール同盟」の中でしか披露されていない!
演歌的な双方向ヒットを狙うため
私が「鯉昇(こい・のぼる)」なる演歌歌手として
男性歌唱版を再録音する計画も立てられている!
どうやらそれは妄想ではないらしい!
というわけで!
あたるちゃん!
ようこそ「パラレール同盟」へ!
しかしその直後には!
またしても「児島塁」が同盟への貢献を見せた!
「中村 中」が『女鯉堀ブルース』を発表してから
わずか数十分!
あっという間の出来事だった!
届いたのは『女鯉堀ブルース』をアレンジした
「女鯉堀」駅の駅メロだった!
↓↓↓
『女鯉堀駅テーマ』
しかも!
そうした貢献を見ているうちに
いても立ってもいられなくなった
デザイナーの「笹田」君は
”中村中が女鯉堀で撮影したと伝えられる写真”
を入手し
シングル盤ジャケットを作ってしまった!
これもまた秘密裏な作品であるため
公開はできないが
素晴らしい出来である!
ああ!
素晴らしきかな才能の無駄遣い!
その道で食べている人たちが
何のお金にもならない場所
しかもほんの数名の奇人同士で
見せ合う・聴かせ合うためだけに
持てる力の全てを
ありもしない線路の上に置いて行く!
まさにひろぎの究極だ!
鉄道大好き演出助手の
「山田翠(やまだ・みどり)」も
この駅プレートを送り付けて来て
閉まるドアをこじ開けるように
無理矢理パラレールに乗車して来た!
いいだろう!
乗りなさい!
「僕もめちゃめちゃ興味あります!」
どういうわけか猛烈な勢いを見せたのは
『ひろぐ』では「フイッチャー」として知られる
「ごろうちゃん」こと
「バッファロー吾郎A」さんだった!
「パラレール」作成には
これから着手するようだが
面白いので同盟に加える事にした!
昨日になって「クリス」が
「かなり鉄分が多い(”鉄道好きな”の意味)
二人の女子を招きたい!」
と言い出した!
新たに同盟に加入したのは
シンガーソングライターの
「furani(ふらに)」ちゃんと
鉄道好きミュージシャンの
「レミア☆」ちゃんだった!
どちらも鉄分たっぷりのへんてこりん女子だった!
喜んで迎えよう!
「コンチェルト池水」君による孤独な趣味が
少しずつ一つの世界になろうとしている!
ここらで私も何か大きく貢献したいと考え
『パラレール〜走れ妄想列車』
というタイトルの密室コメディ劇の
プロットを書き上げ
「パラレール同盟」に発表した!
ネットで知り合った7人の初対面男女が
三泊四日で山小屋に宿泊し
みんなで架空の路線図を作り上げる話だ!
最高に楽しめるはずの健全なオフ会だったが
やがてほんの小さな意見の相違が
殺し合いにまで発展していく!
それは私がものすごく得意とする
スラップスティック・コメディである!
今後はこの企画書をいくつかの会社に持ち込むつもりだが
もしも妄想路線図「パラレール」という趣味に
賛同してくれる演劇プロデューサーや会社があれば
優先的に交渉したいと考えている!
我こそはとおっしゃる方は
是非以下までご連絡を!
piper@yoshimoto.co.jp
「パラレール同盟」では
今日もみんなで
「木田線」各駅の由来などを妄想している!
その妄想があまりにも悲しく
あまりにもよく出来ていたりすると
みんなでちょいと泣いたりしている!
いつかほんの少しの意見の相違で
殺し合いに発展するまで
妄想列車は止まらないのだ!
なお!
この「パラレール」を初めて紹介した
私の生配信番組『語るひろぐ』が
あまりにも好評だったため
アーカイブとして無料視聴できる事になった!
我を忘れて妄想する3人の姿を
是非ご覧いただきたい!
↓↓↓
『語るひろぐ第41回〜緊急特番”妄想路線図”』
「パラレール同盟」名簿(2016年9月22日現在)
コンチェルト池水(漫才師)
代走みつくに(漫談師)
後藤ひろひと(脚本家)
笹田憲孝(グラフィック・デザイナー)
サラリー松本(エンジニア)
児島塁(音響デザイナー)
クリステル・チアリ(声優)
中村 中(歌手・作詞作曲家・役者)
山田翠(演出助手)
バッファロー吾郎A(コント師)
furani(シンガーソングライター)
レミア☆(パフォーマー・ボイストレーナー)
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コメント
コメント不可の記事です。