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「日本はいつからこんなに盛大にハロウィーンを祝うようになったんだ?!」と思った方も多いのではないでしょうか?
今年のハロウィーン旋風。これは主に都市部の若者を中心に様々なイベント、パーティー等異常なまでの盛り上がりを見せたのですが、この背景には平成生まれの学生や生徒(以下、平成学生と呼びます)の現在の消費行動が関係しているようです。世の中を動かしているといっても過言ではない平成学生の意識について探ってみたいと思います。

「仲間とつながりたい意識」が若者達を突き動かす?

電通総研が平成生まれの高校生・大学生を対象にお金・時間・コミュニケーションの意識に関する調査を行った結果、他人と「つながりたい」意識や願望が強く現れました。実生活が充実しているという意味を示す「リア充」を感じる過ごし方では、「部活・サークル」「季節のイベント」「学園祭などの学校行事」が特に高いスコアを示しました。その一方で「自分だけの趣味の時間」「就活・自分磨き」「自主的な勉強」などの“自分単体の時間や消費項目”は低スコアにとどまったのが特徴です。サバイバルゲームやサッカー等のパブリックビューイングなどの「場を伴ったイベント型消費」、ハロウィーンにおける仮装アイテムや花火大会の浴衣のような「イベントで周りと盛り上がる為のアイテム消費」等、「共通の関心事を核とした場における消費」が実際に若者達の間で盛り上がっています。
パソコンやインターネットなどデジタル社会に育ってきたからこそリアルな場で同じ体験をしつつ仮装などで個性を表現できるイベントは、互いの連帯感を高める上で重視されており、その為の消費には積極的な一面が伺えます。その動きに大人達も便乗しているというのが今回のハロウィーンの盛り上がりなのではないでしょうか?


「つながり疲れ」から生まれるヒットやブームも

一方で、平成学生には「つながり疲れ」の兆候も見られます。「一人になりたい」「一人の時間を楽しみたい」は高校生・大学生共に8割以上が該当。「携帯やネットがなかった時代がうらやましい」では高校生が39.7%、大学生で45%と10代後半から携帯電話に慣れ親しみ、スマートフォンや交流サイト(SNS)も当たり前の彼らにも疲れが伺えます。
こうした意識から、一人カラオケ専門店のひそかなブームやLINEに代表されるようなクローズドSNSの利用者拡大等のヒットやブームも生まれています。つながりすぎない消費や時間の過ごし方への渇望感が垣間見えるのです。

若者達の元気がない!と言われていますが、彼らの複雑な現代を生きる上での意識が世の中のブームを動かしていることも事実。今後どのようなブームや流行を生み出すのか、大人達は否定的な目を持つ事なく、見守っていきたいものです。

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