拝啓、生徒諸君。

先生です。
8月に入り、夏本番ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先生は暑いのが得意ではないので、なるべく外に出ないようにしたいのですが、クーラーの風もどうにも苦手なので、もう居場所がないです。


先生、どうやって生きていけば良いのでしょう。
誰か教えてください。


閑話休題。


今回は「先輩・後輩のメモリー」というお題でありましたが、
多くの方からお便りを頂戴しました。ありがとうございます。
皆さんから送っていただいたお便り、全て拝読させていただきました。

番組放送内の時間では取り上げることが出来なかったお便りが沢山ありましたので、
その全て、とはいきませんが、この場をお借りして、
幾つか紹介させていただきたいと思います。




P.N:チョロQさん(男性)

私が男子高校生のときのことです。
同じ学校に母親同士が知り合いの先輩がいました。
ちなみに美人の女子高生(当時)でした。
最初は母親の用事があるときに会う程度でしたが、
同じ高校ということもあり、次第に打ち解けてきて、
校内で会えば談笑するくらいには仲良くなっていきました。
その時は、先輩には自分と同学年の彼氏がいたようですが、
ほどなく別れてしまったと聞きました。

ある時、校内で先輩に会った際、
「相談したいことがあるからうちに来てほしい」と言われました。
特に用事のない自分は快く引き受け先輩の自宅に行きました。
相談の内容は別れた彼氏のこと。

「未練があり、どうしてもまた付き合いたい。助け船を出してくれない?」

自分は同じ学年というだけで、その彼氏とも会ったことがないので出来かねるとの返事をしました。
二人が重い空気の中、ソファーに座っているとさらに緊張することが。
先輩は何を思ったのか自分に近づき、

「じゃあ彼氏のことは忘れる、その代わりあなたが忘れさせて。」

何を言われたのか理解できない自分。
「ほら、ここ、触っていいよ。」とスカートを少したくしあげる先輩。
正常な男子高校生の自分は恐る恐る手をスカートの中に……。
『か、か、帰ります!』
そうです。度胸がなかったのです。
一目散に先輩の家を出てがむしゃらに自転車を漕いだのを覚えています。

それ以来、先輩とは距離がうまれ、先輩の卒業式まで話すことはありませんでした。
これが自分の先輩にまつわるメモリーです。
◼︎先生からの一言
続きをお願いします。事実でなくて良いので、帰らなかったところから。



P.N:ぺりーさん(男性)

私が中学1年生の頃、所属していた野球部の3年生の先輩と部室の掃除をしていました。
掃除もほとんど終わり、先輩がよいしょと腰掛けるとそこには消火器が。
衝撃でなぜか中身が吹き出し、部室中真っ白に…。
掃除はやり直しでしたが、誰にも見つかることなく事なきを得ました。
先輩は現在消防士です。
◼︎先生からの一言
職業選択のきっかけになったのでしょうか。
先生が通っていた学校でも、似たような事件があったように思います。
つまり全国的に、同時多発的に発生している事象であると、これは断言しても良いかもしれません。シンクロニシティというやつですね。
これは、近い将来、何かしら大きな事象が発生する前触れなのでしょうか。
いずれ訪れる世界の危機に、消火器が関わっているのは、まず間違いがないでしょう。



P.N:ボボブラジルさん(男性)

高校時代、僕は太ったお腹をぽよぽよするのが好きでした。
今思えば、女性の胸を揉みたいという欲求の表れだったのかもしれません。
同級生や後輩の太った男の子たちにお願いし、ぷっくりとしたお腹をぽよぽよしながら日々を過ごしていました。

そんなある日、僕に彼女ができました。(中略)
するとどうでしょう、今まであれだけ心地よかった、太った男児たちのお腹の反発が、
それほど魅力的に思えなくなってしまったのです。

まあ、別に困ることじゃないし、彼女もできたし、気にすることでもないか、
などと考えていたのですが、それまで僕にお腹を揉まれ続けていた後輩の男子、
K君が僕にこう言うのです。

「先輩、なんでお腹さわってくれないんですか?」

僕は戸惑いました。
今まで好き放題揉んできたのだから、揉めと言われたら揉まなくてはならないのではないだろうか。
しかし、これまで揉んできて言うのもなんだが、気持ちが悪い。

それ以来、僕はK君を避け続けてしまったのですが、聞いた話によると、彼はお腹を揉まれるうち、僕を好きになってしまったようなのです。
K君、ごめんなさい。
あの時の彼女とはもう別れました。
よかったら、もう一度お腹を揉ませてください。
◼︎先生からの一言
先生、ご立腹です。
お腹をぽよぽよするのは、求愛の行為としては最上段に位置するものです。
Aはキス、Bはなになに、Cはあれこれ、と女性とのホニャララをアルファベット順に並べる方式がありますが、
それに当てはめると、お腹ぽよぽよは「W」です。
そんな行為に及んでおいて、彼女が出来たらどうでも良くなる。
これは専門用語でいうと「ぽよ捨て」と呼ばれる下劣な行為です。
ボボブラジルさん。これからは心を入れ替え、しっかりと生きてください。
先生はこれから、ゲムするッ! スタッフのおにぎり君のお腹を触ってきますので、
ここで失礼します。



P.N:まるおさん(男性)

高校の時、やや太りぎみで皆から若干バカにされていた僕に、後輩の女の子が

「先輩はやせたら格好いいと思うのになあ」

と言ってくれたことが思いでです。
その後輩は僕を痩せさせるために、お弁当を作ってきてくれたり、ランニングに付き合ってくれたりして、どんどん仲良くなっていき、
最終的にお付き合いすることになりました。
努力のかいあって細マッチョになった僕は、後輩以外にももてるようになり、
友達もたくさんできました! これが僕のメモリーです!

嘘です。すいません。メールを読んでいただきたい一心で、若干エピソードを盛ってしまいました。

実際は、お弁当を作ってきてはくれませんでした。あと、ランニングにも付き合ってはくれませんでした。
恋人関係にもなれませんでした。嘘ばかり書いてすいません。
あと、痩せたら格好いいとは言われませんでした。
そもそもダイエットにも成功してませんし。
ていうか、女の子の後輩に知り合いはいませんでした。

でも、それいがいの事は誓って本当です! これが僕の後輩とのちょっと甘酸っぱいメモリーです!
◼︎先生からの一言
まるおさん曰く、"後輩とのちょっと甘酸っぱいメモリー"とのことですが、よくよく読み返してみれば、「やや太りぎみで皆から若干バカにされていた」という点のみ事実であり、後輩が1個も関係ありませんでした。
にも関わらず、お便りを送ってくださるその根性に、先生は感心しています。
まるおさんは三回目にして、もはや常連でいらっしゃいます。
そしてその全てが悲しみに包まれています。
強く生きてください。先生は応援しています。



P.N:みほこさん(女性)

小学生の頃、吹奏楽クラブに所属していた私は、トロンボーンを演奏していました。

あるとき、同じクラブに入ってきた一個下の後輩達と話が合い、急激に仲良くなりました。
その子たちに「なんで吹奏楽クラブに入ったの?」と聞いてみたところ、
その中の一人に、私が演奏しているところを見てカッコイイと思い、憧れて入ったのだと言われ、
私はすごく嬉しかったので、心からありがとう!!と、言ったのですが……。

「ん〜でも〜。遠くから見てたときはカッコイイって思ったけど、話してみるとなんか全然イメージと違くて〜、もう憧れてないです」

とキッパリ。

さっきまでの嬉しい気持ちはどうすれば?!

そのときの練習でトロンボーンを演奏していた私の右腕は、かなり荒ぶっていたと思います。
まだ小学生だった当時は少し傷付いていましたが、今ではネタ話として話せるので、
いい思い出となってます。
◼︎先生からの一言
なるほど。格好が良いというのも、なかなか大変なものなのだなと思いました。
イメージの初期値が高すぎてしまうと、それから先は下がっていく方が多そうです。
ならば、初手から幻滅されていた方が、むしろ上がることを期待できるので、良いのかもしれません。先生、勇気が湧いてきました。
ただ「ずっと変わらず印象最悪」、あるいは「底を突き破ってさらに下がる」という可能性もあるんだな、と思ったら、なんだか嫌になってきました。





以上、僅かではありますが、皆さんからのメモリーを紹介させていただきました。

次回のメモリーテーマは『プール、海や川のメモリー』です。
お便りはこちらから
また是非、皆さんからのメモリーをお待ちしています。

こちらでお便りを取り上げさせていただいた方々には、現在鋭意作成中である「ゲムするッ! 番組特製オリジナルグッズ」をお送りする予定です。
発送まで多少の時間が掛かってしまいますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

それでは皆さん、また次の時まで、お元気で。
担任:鉄塔