格闘技ファンなら誰しも、すでに老人なのに合気道や古流柔術の技で、ポンポンと大男を投げ飛ばしたり、組み伏せる「達人」を見たことがあるだろう。それは格闘技のファンタジーでもあるが、一方で「お互いの約束がなければ成り立つはずがない」とインチキのように見られてきたりした。特に総合格闘技が誕生してからは、身体の使い方はためになるかもしれないが、ほとんどの人は「実戦では通用しない」と思っているのではないか。
そんな中、今回7・18『巌流島』両国大会に、60歳のある達人が参戦することになった。断っておくが、演武やエキシビションマッチではない。ガチンコの、本当の試合に出場するのである。『グラップラー刃牙』に出てくるような劇画の世界がまさに実現しようとしているのだ。
その達人とは、「大円和流・合気柔術」の師範・渡邉剛氏。昭和29年生まれだから、なんと60歳。40歳からある高名な武術家に古流柔術を習い、以来修行に励んで、合気の極意を身につけたという。そして、この巌流島ルールなら、その合気を使って、誰でも倒せるというのだ。
「合気」とは、相手との間合い、呼吸、タイミング、力などを駆使して、相手を崩したり、飛ばしたりする技術をいうが、それが本当に「試合」という実戦の場で使えるのか? それこそ格闘技のファンタジーが遂に現実のものとなる。
今回、出場する渡邉師範の対戦相手は、『巌流島・道場マッチ』で活躍した相撲の中島大志。相撲だけでなく、柔道技や打撃技もできる実力者である。果たして、その中島選手のパワーを殺すような合気の技を出して勝てるのだろうか? 渡邉師範は、空手や柔道等の大会経験もなし。試合とか、実戦で闘うのはこれが初めてである。格闘技ファンでさえ見たこともない一戦がまさに実現するのだ。
果たして、武術の達人は本当に存在するのか? 合気とは何か? ある意味、両国大会で一番の実験となる試合がこの試合。7・18巌流島両国大会の格闘技ファンタジーにぜひ注目してほしい!!
●生年月日 昭和29年11月18日生まれ、60歳
●身長/体重 177cm 84kg
●バックボーン 大円和流・合気柔術師範
●試合経験、なし
【決定対戦カード】
スーパーファイト特別試合(1R3分、2R2分)
渡邉剛(古流柔術/日本) VS 中島大志(相撲/日本)