ぶらっく のコメント

mkeiさんの「見る側」の一般的な感覚は大きなヒントになる気がしますね。

今の時代、多くの人は忙しい時間の合間を縫って観る、若しくは更にお金を出す、という観戦者がほとんどではないでしょうか。
残業を減らす企業が増えてきたとはいえ、自分で格闘技を学んで、更に書籍を読むなどして「実戦」に対する認識を磨いている人間はまだまだ増えていないように思います。
それに今の日本の社会では、街中で喧嘩が起きてそれを目にしたり、巻き込まれたりする機会も少ない。

そんな観戦者、特にお金を出す側からすれば「分かりやすいお得感」は非常に重要ですね。
例えば、同じ価格の商品を並べて、「無駄な機能をそぎ落とした玄人向けの商品」と「理解しやすいオプション機能が付属した一般向けの商品」ではどちらが多く売れるか?という問題に近いと思います。
今の巌流島は「玄人向けの商品」の状態。
もし購入する側が「玄人同様の知識と価値観」を持っているか、その商品に強い「ブランド力」があれば「玄人向けの商品」を購入すると思いますが、今の日本の社会と巌流島はまだまだそれが売れる状態ではない。

「巌流島」という商品の「お得感」をアピールするなら「無駄な寝技をそぎ落としています」と説明するよりも、例えば「寝技のある試合ばかりを見ていると、その技術が無意識に刷り込まれてしまいます。自分の身を守らなければならない時に、反射的に組付きもつれあって倒れるとスーツも破けるし、相手が隠し持っていたナイフで大変な目にあってしまうかもしれませんよ。巌流島はあなたの安全も提供する商品なんです。」みたいな説明の方がいいのかなと思います。

一応付け加えると「デザイン」が気に入って購入する、というパターンも考えられますね。
巌流島はその点にも工夫が見られますが、まだ観戦者には日本人男性が多いでしょうし、選択基準としては少し弱いのかなと思います。
ただ、将来的にターゲットを外国人に広げる事を視野に入れるなら、かなり強い武器になりうるデザインの方向性だと私は感じます。

No.20 104ヶ月前

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