90年代に活躍したロックバンド「JUDY AND MARY」のギタリストTAKUYA氏が、福岡市の運営するニュースサイト「#FUKUOKA」のインタビューに応じ、該当記事がfacebook上で3000以上シェア(7月10日現在)されるなど、注目が集まっている。
同インタビューで、TAKUYA氏は"福岡にアジア音楽のハブとなるスタジオを建設する"という自身の構想について語っている。(詳しくはこちらから)
"福岡スタジオ構想"は、今年4月24日に東京・お台場で開催された世界的なスタートアップイベント「SLUSH ASIA」で発表されたもので、同氏は、「福岡が日本の音楽産業の最後の砦になる」「僕の人生をかけた構想。これをやるために生まれてきたんじゃないか」などと話し、意欲も充分のようだ。
同インタビューによれば、TAKUYA氏が最初に構想を考え始めたのは、およそ12年前。インターネットの普及とともに、音楽業界の従来のビジネスモデルが立ち行かなくなっていくことなどから、危機感を感じていたと語っている。
そんな中、TAKUYA氏はアジア進出を本格化している。北京や台北、ジャカルタなどに度々足を運び、アジアの音楽業界で仕事をすることが多くなっていることを告白。同氏によれば、アジアの音楽業界は好景気で、現地のアーティストやスタッフからは「やりましょう!」という意欲に溢れているという。そして、インタビューでは、アジアの都市部では新しく刺激的な動きが起きていることにも触れている。
その流れで、日本の音楽業界の"ヤバさ"についてこう苦言を呈している。
「一方、日本はどうでしょうか。CDは握手券や投票券などに付随するグッズ......そんなアイドル文化が隆盛です。もちろん、僕もアイドルに音楽は書いているし、その文化自体は大賛成です。しかし、『それだけ』はヤバい。もっと本質的というか、ミュージシャンが鍛錬を重ねて、そしてエンジニアが厳しい経験を積んで作る本物の音楽文化も残さなければいけない。でも、このまま東京を中心としたシステムでは、そうした音楽は消滅していくだけでしょう。僕は、そこに相当の危機感を抱いています。だからこそ『場所』を作らないといけない
(#fukuokaより)
そうしたヤバい状況を打ち破るために福岡にスタジオを建設し、"音楽の都"にしようというのがTAKUYA氏の構想だ。この構想に対して、Twitter上では「すばらしい!これはいい案!クラウドファンディングとかしないのかな?」「音楽業界版シリコンバレーって理解でもいいかな。楽しそう!」「行政が言いがちな"音楽の街・福岡""アジアの(以下略)福岡"が意外な形で実現するかもしれない...のかな」など、反応は上々。
音楽の拠点を福岡に、という同氏の構想は今後どうなるか。気になるところである。
■参照リンク
#FUKUOKA
http://hash.city.fukuoka.lg.jp/news/archives/65
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