最近ではCMなどでも取り上げられて話題の「壁ドン」。今やこのフレーズは、イケメンが女の子に対してアプローチする際に、壁際に追い込んで想いを伝えるシチュエーションの中で描かれているが、先頃、日刊SPAで報じられたところによると、街頭調査ではこの「壁ドン」について、58%の人が「隣室がうるさいときに壁を蹴ること」などと回答。そのため、「勘違いしてる人が多数」であるとしている。しかし、この「勘違い」が、そもそも「勘違い」であるとする批判が、ネット上に巻き起こっているのだ。
「俺たちの「壁ドン」が・・・°・(ノД`)・°・」
「捏造文化というやつだな」
「どっちが最初か調べたらすぐわかるものを」
「そもそも隣室がうるさい時にドン=壁ドンだったのをマスゴミが意味を変えたんだっつの」
「勘違いしてんのはそっちだろ?」
「壁ドンの意味を最近強引に「女性に迫ること」へと捏造している」
「壁殴り代行の方が先じゃね?」
「壁殴、イラ壁は本人がするもの 壁ドンは隣の部屋からされるもの」
「壁パンチでうるせえ隣人をアタックすることだろ?何勝手に意味変えてんだクソアマども」
...と、多くのユーザーが、この記事をはじめ、多くのマスコミがこの「壁ドン」を「男性が壁際で女性に対して強引な感じで迫るという行為」としていることについて、それこそがまさしく「勘違い」であると指摘するほか、「勘違い」などではなく、意図的に意味をねじまげているのでは?という疑惑について憤りの声を荒げている。
実際、「うるさい隣人に対するある種の警告」(または、それを自分がやられること)として、壁を殴ったり蹴ったりする行為の「壁ドン」は、古くからネット上で用いられており、一般には、往年の人気漫画『ドカベン』の表紙をコラージュした「カベドン」のイラストで、広く親しまれているという実情がある。
現在のところ、この「壁ドン」が、メディアの勘違いによって広まってしまっているのか、はたまた、もともとの意味を無視してまで、1つのトレンドとして意図的に広めているのかは判然としないが、そうした意味でこの「壁ドン」論争、言葉そのものよりも、しばらくの間、盛り上がりを見せそうな気配だ。
文・今岡憲広
【参照リンク】
http://nikkan-spa.jp/712365
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