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緋村剣心(佐藤健)と神谷薫(武井咲)が"陽"とすれば、剣心から"影の人斬り役"を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)とその愛人・駒形由美は"陰"。実に対象的な男女だ。『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』に感動極まって涙も枯れ果てたAOLニュースは、壮絶な運命を辿る由美役を好演した高橋メアリージュンにインタビュー! 志々雄様と由美の関係や、「皆が口を揃えて言っています。京都大火編もすごかったけれど、伝説の最期編はトンデモないことになっていると(笑)」という作品の話題まで、じっくり聞いた。


由美は志々雄の愛人で、彼を心から愛し抜いているため、常に傍にいる妖艶な美女。そのため志々雄率いる最強の特攻部隊"十本刀"の死闘などのアクションを、由美演じる高橋も誰よりも間近で目撃することになった。「撮影現場自体が......本当に戦場でした。和気あいあいの楽しい雰囲気じゃなくて、本当に皆ボロボロで死にかけている感じで(笑)。戦いのシーンの撮影の前は、皆一言も話さず黙って待っていましたね。志々雄様演じる藤原竜也さんも普段はとても気さくな方ですが、包帯の志々雄スーツを着た途端に殺意をグッと出すというか、ご本人は息苦しくて不機嫌になるからだってご説明していましたが(笑)」。

由美の説明をすると、かつては吉原の花魁でトップの座を誇る仕事を果たしたが、西欧列強の批判を受けた明治政府に追われ、同じく政府を憎む志々雄一派へと加わった過去がある。その由美を演じるにあたっては、「元花魁のトップだったとうことで、まずは所作を勉強しました」と高橋は準備段階のエピソードを明かす。「それと日本舞踊にも通って、しなやかな動作を練習して。由美はキセルを吸うので、本物のキセルを買って毎日練習して、マッチも念のために買って――。女優って地味だなって思いながら練習しましたね(笑)」。



その由美は、志々雄の身のまわりの世話を一手に引き受けてはいるが、"十本刀"のように戦いに出ていくことはない。志々雄を深く愛するあまり、何の役にも立てないと思ってしまっている由美は、表情には出さずとも全身で悔しく思っている感情を出している。それは、高橋の綿密で丁寧な下準備のたまものだ。「特に京都大火編では、セリフが少なかった。いるだけで存在感を出す必要があったので、由美の"中身"を作りました。なぜ花魁に? どうして志々雄様に惹かれているかなど、20ページ分くらいノートに書いて(笑)。由美が志々雄様を愛するようになった過程のバックボーンを書いて、セリフがなくても内面で志々雄様を想っていることを心がけて、撮影中は本当に志々雄様を愛していましたね」。

(つづく......)

映画『るろうに剣心 伝説の最期編』は、2014年9月13日(土)より、大ヒット確実超拡大全国ロードショー!

(C) 和月伸宏/集英社 (C) 2014『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』製作委員会

■参照リンク
『るろうに剣心 伝説の最期編』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/ 

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