ハリウッドの女優たちは、セクシャルハラスメントや男女差別に反対する運動であり、セクハラ被害者向け法的支援の基金である「Time's Up(もう時間切れ、見て見ぬふりはやめにしよう)」をこぞってSNSでシェアしている。そんな中、マーク・ウォールバーグも、「Time's Up」とばかりに、彼自身と共演者ミシェル・ウィリアムズとの間の甚大な支払い格差に手を打つ決意をした。
ウォールバーグとその所属先であるウィリアム・モリス・エンデバー(WME)は、『All the Money in the World』(原題)の再撮影で自身に支払われた150万ドル(約1億6,600万円)を前述の基金「Time's Up(もう時間切れ)」にすべて寄付した。
ウォールバーグとWMEは9日、『USA Today』紙で報じられた支払い格差に関する議論に巻き込まれた。再撮影において主役を演じるウィリアムズの報酬が僅か1,000ドル(約11万円)だったのに対し、巨額の報酬がウォールバーグに支払われたことがニュースになったからだ。ケヴィン・スペイシーが性的スキャンダルで降板し、撮り直しが行われることになった今回の再撮影ではクリストファー・プラマーがスペイシーの代役を務めている。
ウォールバーグは沈黙を保っていたが、13日、寄付を行うとの声明を出した。
「ここ数日間、『All the Money in the World』の再撮影にあたって私の報酬に関するニュースが大きな話題となりました。私は公正な支払いのための闘いを100%支持します。そして、150万ドルをセクハラ被害者向け法的支援の資金『Time's Up』にミシェル・ウィリアムズの名義で寄付することにします」。
ウィリアムズはウォールバーグのこの行動を称賛し、声明の中で、スペイシーから性的嫌がらせを受けたと名乗り出たアンソニー・ラップに対しても敬意を表した。
ウィリアムズは、「今日という日は私の力というより、私を支え一緒に闘ってくれた仲間の女優たちや、声を上げるべきと言ってくれた活動家の友人、そしてその声を聞き行動に出てくれた責任ある立場の男性たちのおかげです」と述べ、次のように続けた。「もし私たちが本当に平等な世界を思うなら、それに見合う努力と犠牲を払わねばなりません。今日はマークやWME、そしてこの業績を評価する男女の皆さんのおかげで人生で最も記憶に残る1日となりました。アンソニー・ラップ、あなたの主張が今の私たちを支えています」。
■参照リンク
http://www.moviefone.com/
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