6月11日~19日に開催された第19回上海国際映画祭の授賞式が現地19日(日)に開催され、コンペティション部門に日本から唯一ノミネートされた阪本順治監督最新作『団地』が、金爵賞最優秀女優賞(主演:藤山直美)を日本人女優として初めて受賞した。
実在した女性逃亡犯の内面を圧倒的リアリティーで再現した『顔』から16年ぶりに日本演劇界が誇る舞台女優藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ最新作。日本では既に公開しており、特に映画で舞台となった大阪では立ち見が出るほどの大ヒットを飛ばしている。
現地で賞を受け取った阪本監督と、今回残念ながら出席できなかったが主演:藤山直美より喜びの声が届いた。
【阪本監督コメント】
「今日は本人が来れなかったんですが、僕が監督デビューしてから28年目、本作は映画人生の中で最も実験した作品です。藤山さんがいたからトライできた作品で、藤山さんに感謝します。また、上海国際映画祭に感謝します」
【藤山直美コメント】
「この度は有難うございます。久しぶりの映画で、阪本監督の演出に従った結果、賞を頂いたわけですから、この賞は監督の手腕によるところが大きいと思っています。阪本監督が喜んでくださるなら、私もとても嬉しく思います。そして共演者の皆様の存在も大きかったです。共演者の皆様にも心から感謝申し上げます。」
【第19回上海国際映画祭について】
コンペティション部門審査員長にはエミール・クストリッツァ監督(『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』)、その他審査員には、アトム・エゴヤン監督(『スウィート ヒアアフター』『白い沈黙』)、ダニエル・ルケッティ監督(『我らの生活』)、アブデラマン・シサコ監督(『禁じられた歌声』)他が迎えられ、全14作品で最優秀作品賞<金爵賞>を争った。
<過去開催の日本勢の受賞歴>
第4回(1999年)山田洋次監督「学校Ⅲ」(The New Voyage)」監督賞
第6回(2003年)岩井俊二監督「リリイ・シュシュのすべて」審査員特別賞、最優秀音楽賞
第8回(2005年)三原光尋監督「村の写真集」最優秀作品賞(金爵賞)、最優秀男優賞(藤竜也)
第10回(2007年)山田洋次監督「武士の一分」最優秀音楽賞(冨田勲)
第15回(2012年)内田けんじ監督「鍵泥棒のメソッド」脚本賞
(C)2016「団地」製作委員会
■参照リンク
『団地』公式サイト
http://danchi-movie.com/
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