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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「漫画家志望ですが、神話は学ぶべき?」

2016/03/17 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/03/17
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「漫画家志望ですが、神話は学ぶべき?」

 僕は漫画家志望なんですが、知り合いの漫画編集者から「お前は神話を学べ!」と言われました。
 しかし、そんな古臭いフィクションを学んだ所で、現代の創作に役立つとは思えません。
 漫画を描く上で神話を学ぶ意味はあるのでしょうか?
 
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 漫画編集部の知り合いも「神話を学べ!」と言うんだ。

 なぜそうなのかを解説したサイトがあります。
 『漫画の描き方研究ラボ』という典型的な名前で、とても使えそうなサイトです。

 このサイトでは、ジョーゼフ・キャンベルの『千の顔をもつ英雄』が紹介されている。
 この本はジョージ・ルーカスが研究して、『スター・ウォーズ』の下敷きにしたことで有名なんだ。
 

■スターウォーズは神話の構造

 神話の構造は3幕構成。
 さらに全体では12ステージに分けられる。
 第1幕は「出立、離別」、これは5ステージに分けられる。


第1幕:「出立、離別」
------------------------------
・日常の世界
・冒険への誘い
・冒険への拒絶
・賢者との出会い
・第一関門突破
------------------------------


 簡単に言うとスターウォーズだよね。

 「日常の世界」は、ルーク・スカイウォーカーが田舎に住んでいること。
 「冒険への誘い」は、ルークが大学や宇宙に行きたいと思っていること。
 「冒険の拒絶」は、叔父さんから宇宙に行くのはダメだと言われること。
 「賢者との出会い」は、オビ=ワン・ケノービと出会うこと。
 「第一関門突破」は、育ててくれた叔父さんたちが殺されてしまうこと。

 縛るものがなくなったので、ルークは宇宙に行くことを決める。
 モス・アイズリー宇宙港に行き、ハン・ソロたちと出会って、新たな冒険の旅へ出る。
 というわけで、スターウォーズは神話的な構造で出来ているんだよ。


■絵を描くのが好きでも、ストーリー作りが苦手な漫画家志望

 漫画家志望の人には、ストーリーの書き方が分からない人が多い。
 なぜならストーリーが書きたいんじゃなくて、絵を描くのが好きだから。
 なのでストーリーが思いつかない人が多い。

 そういう場合は、典型的なお話のフォーマットを教えてもらうといい。
 フォーマット通りに作っても、ある程度の物語はできる。
 
 現にスターウォーズは神話の12のステージ通りに作られている。
 僕らが見てもパクリとは思わないし、すごくしっかりとしたお話に見える。

 「誰が何をした」ではなくて、「復讐する」「冒険へ誘われる」「生涯、自分を導いてくれる人と出会う」みたいな構造を知っておいた方が、勉強になる。
 知り合いの漫画編集者は、こういう意味で言っていると思う。

 「そんな古臭いフィクションを学んだところで、現代の創作に役立つとは思えません」(ポストイット)

 もし、あなたがお話を思いつくのなら必要じゃないです。
 でも思いつかないのなら、古臭いなんて言ってる場合じゃないよ(笑)
 なので、神話を勉強するのはいいと思います。


【まとめ】
 ジョージ・ルーカスも神話を研究して、スターウォーズを作りました。
 話を作るのが苦手なら神話を勉強する方がいいと思います。
 

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