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「面白いことをやり続けることが仕事になった『旅人のジョー』」
カリスマ論
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/01/26
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「面白いことをやり続けることが仕事になった『旅人のジョー』」
小谷くんとは別のパターンで、カリスマビジネスを行っているジョーも紹介しておきましょう。
1991年生まれのジョーは本書執筆時には24歳、本職は「旅人」だそうです。
2010年、彼はママチャリでの日本一周にチャレンジして、見事成功しました。
当時はまだ日本にクラウドファンディングの仕組みが整っていませんでしたから、頼みの綱はツイッターでした。
「今ここにいます」とか、「◯◯を通過しました」とツイッターでつぶやくと、いろんな人が食べ物や飲み物を持って来てくれたり、「ウチに泊まらないか?」と言ってくれたりする。
そういう支援を受けて、日本一周したんですね。
そういう支援を受けて、日本一周したんですね。
彼によると、ツイッターには「自転車で日本一周します」とか「○○で日本を一周しますから助けてください」なんていう人が、2015年現在では山のようにいるそうです。
もう日本一周くらいでは珍しがってはもらえなくなってしまいました。
それでも多少は援助してくれる人もいるので、日本一周ができないわけではないですけど。
ただ、ジョーが日本一周をやっていた頃の「うまみ」がもうなくなってしまったのは確かなようです。
それでも多少は援助してくれる人もいるので、日本一周ができないわけではないですけど。
ただ、ジョーが日本一周をやっていた頃の「うまみ」がもうなくなってしまったのは確かなようです。
ママチャリでの日本一周後、彼はさまざまなイベントの開催にチャレンジします。
参加者が物々交換を繰り返していく「わらしべ長者イベント」などを通じて仲間を増やしていき、ついには仲間からのカンパで大阪にシェアハウスを開業しました。
参加者が物々交換を繰り返していく「わらしべ長者イベント」などを通じて仲間を増やしていき、ついには仲間からのカンパで大阪にシェアハウスを開業しました。
シェアハウスの次は、仲間が気楽に集えるバーです。
マリオやルイージの格好をして街頭募金を行い、資金を調達。
仲間の協力を得て内装工事も行い、2カ月でバーを開店させてしまいました。
マリオやルイージの格好をして街頭募金を行い、資金を調達。
仲間の協力を得て内装工事も行い、2カ月でバーを開店させてしまいました。
今そのバーには、ジョーの武勇伝を聞きたがる人たちが集まり、毎日ワイワイと盛り上がっています。
ホームレス小谷くんの場合は、まず自身が50円で「何でもします」と呼びかけるところから始まりました。
たった50円でやってほしいことを頼めるのですから、依頼者側には圧倒的なお得感があります。
たった50円でやってほしいことを頼めるのですから、依頼者側には圧倒的なお得感があります。
ところが、旅人のジョーの場合は、サポーターに向かって「夢を叶えてくれ!」と言うところから始まります。
「夢」といえば聞こえはよいですが、要は自分にとって面白いこと、やりたいこと。
赤の他人からしてみたら、「何で俺が金払って、人のやりたいことを叶えなきゃいけねぇんだ」と思うのが当然です。
だって冷静に考えれば、夢を叶えるのに協力したところで、サポートする側には何のメリットもないのですから。
赤の他人からしてみたら、「何で俺が金払って、人のやりたいことを叶えなきゃいけねぇんだ」と思うのが当然です。
だって冷静に考えれば、夢を叶えるのに協力したところで、サポートする側には何のメリットもないのですから。
この課題をジョーはどうやって克服しているのでしょうか。
ジョーはいつも開けっぴろげで、楽しそうに生きています。
いろんなことを面白がり、誰の飲み会であってもいくらでも付き合います。
これが彼が人気を獲得している理由です。
いろんなことを面白がり、誰の飲み会であってもいくらでも付き合います。
これが彼が人気を獲得している理由です。
実は、こういうやり方でうまくこなすのは、とても難易度が高いんですよ。
たんに「付き合いがいい」というレベルではなく、365日、 24時間、自分の時間なんてものはなくなります。
そして、いつもいろんな人と盛り上がって、いろんな人を巻き込みながら、面白いことをやり続けるしかないんです。
ジョーが「俺の夢を叶えてくれ!」という場合も、彼一人がやりたいことを選んでいるわけではありません。
一番はじめにママチャリで日本一周した時も、ただ一周したわけではなく、途中でいろんなミッションがありました。
立ち寄る先々で、「これを ◯◯へ持っていってくれ」とか、「この人○○と伝えてくれ」といったお使いを頼まれて、それをこなしながら進んでいきました。
立ち寄る先々で、「これを ◯◯へ持っていってくれ」とか、「この人○○と伝えてくれ」といったお使いを頼まれて、それをこなしながら進んでいきました。
シェアハウスやバーを開業したのも、「自分がやりたいから」だけではありません。
サポーターの中には「俺も店を持ってみたかった」という夢を持っている人が少なからずいます。
ジョーは自分のやりたいことに、他の人の夢をうまく乗せて、ムーブメントを盛り上げていったのです。
ジョーは自分のやりたいことに、他の人の夢をうまく乗せて、ムーブメントを盛り上げていったのです。
カリスマビジネスでは、他人のやりたいこと、叶えられなかった夢を集めることが大事。
「僕の夢を叶えるために、クラウドファンディングでお金を出してください」というだけでは、失敗してしまいます。
カリスマ論
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