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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/12/01
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「TVで政策を褒めないのはなぜ?」(前編)
マイさん/43歳/会社員

 政治とTVについての質問です。
 TVのニュースなどを見ると、いつも政治についての批判ばかりでうんざりしてしまいます。
 せめて「この政策はダメだったけれど、この政策は良かった」というようにバランスが取れないものでしょうか?
 それともTVで政策をほめると、どこからか圧力でもかかるんでしょうか?

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 こういう質問をしたくなるのは分かる。
 僕も『朝まで生テレビ』に出演したときに、「なぜ政策を褒めないんですか?」って聞いた事があるんだ。


■テレビで政策を批判する人には2種類ある

 テレビの製作者や出演者の中には「政治家なんてダメだ!」と、マジでこき下ろしてる人もいる。
 それ以外にも、「これはプロレスだから、視聴者に代わってダメな政治家をこき下ろせばいい」と割り切ってる人もいる。
 つまり、本気の人とゲーム感覚の人の2種類がいるんだよ。

 政策はやってみないと分からない。
 景気対策もそうだよね。
 僕はそれらをほとんど勉強してないから、テレビで聞かれても何も語れない。
 でも景気対策って、賢げに語る事は出来ても、正しい事を言える人はほとんどいないんだ。
 なぜなら不確定要素が多すぎるから。
 あらゆる将来予測が原理的に不可能なんだ。
 
 
■「当たった」と「予想できた」は違う

 「予想が当たった、外れた」はあるけど、それは「当たった」というだけ。
 「予想できた、予想できなかった」では無い問題がほとんどだと僕は解釈してるから。

 もちろん大半の経済学者や経済評論家は僕みたいに考えてない。
 自分の予想が当たった場合でも、「当たった」ではなく、「予想できた」と考えると思う。
 でも僕はそう考えない。

 だから「この時代を予言した偉い経済学者の人です」って紹介されても、「あぁ、当たったんですね」っていうぐらいしか、僕は考えてないね。

(次号へ続く)


【まとめ】
 テレビで政策批判をする人には、本気の人とゲーム感覚の人の2種類があります。
 政策は不確定要素が大きいので、予想をすることは難しいです。