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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「アニメの専門学校に入ったら、新作が怖くなりました」

2015/11/22 06:00 投稿

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  • 雑記
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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/11/22
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「アニメの専門学校に入ったら、新作が怖くなりました」


 昔からアニメやマンガが好きで、多くの作品を見てきたのですが、専門学校に入ってから新しい作品に触れるのが怖くなりました。
 どうすればいいんでしょう?


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 気持ちは分かるぞ(笑)
 アニメやマンガを見る側の立場だったら、新作が出たら嬉しいよね。
 専門学校に入ったらどうなるのか?
 周りはアニメやマンガの話するヤツばっかりになるし、最初は嬉しいよ。
 これまで学校でコソコソ話してるようなアニメ話やマンガ話やオタク話を仲間と一緒にできるからね。
 ところが仲間が増えてくると、「お前、あんなの面白いの?」「あれは昔の焼き直しだよ」とか、そういう話がドンドン増えてくる。
 それと同時に「あの作品を超えなきゃいけないのか」という思いが出てくる。


■現場でプロの凄さを思い知る

 “エヴァンゲリオン”とか、“まどかマギカ”でも何でもいい。
 トップクラスのアニメは凄いけど、テレビでオンエアしてる普通のアニメは「これぐらい俺でもできる」と思って見ているよね。

 でも専門学校に入って、課題をやらされたらどうなるか。
 「目が高く、手が低い」というんだけど、いかに自分ができないのかを思い知るよね。

 それは島本和彦も『アオイホノオ』の中でも描いている。
 プロの原稿をバカにしていたけど、サンデーやジャンプの編集部へ行って、初めてプロの原稿を見た時にあまりに線がキレイで驚いた。
 例えば、小林よしのりの生原稿を見たら、めちゃくちゃ上手い。
 「ダメダメと思ってた作家の原稿がこんなに上手いのか!?」みたいなことが分かって、プロには適わないと思ってしまう。

 専門学校も準現場みたいなものだよね。
 そういう所に入ると、プライドや自信が粉々になっちゃって、「新しい作品に触れるのが怖くなりました」みたいな気持ちになったのかもしれない。


■業界に入るために必要な3ステップとは?

 ある業界に入る時には3つのステップがあるんだ。
 まず、「俺はもっとスゲェの出来るぜ!」という意味のない自信が絶対に必要なんだよ。
 これがAステップ。
 次に必要なのが「自信を粉々に打ち砕かれる」というBステップ。
 だから君はBのステップにいるわけだ。
 そのステップで「周りの友達と仲良くやって、専門学校を卒業すればいいや」という考えに代わってしまう。

 そこで踏ん張って、「俺はこの業界では下手くそかもしれないけど、アニメ作りたい!」と思ってがんばること。
 これがCステップだ。
 問題はBステップの次にCステップに進めるかどうかだと思う。
 がんばってCステップに進みたまえ。

 安心したまえ。
 プロの業界に行ったら、君がどんなに下手くそであっても、君以下のプロはいっぱいいるから。
 プロは、上はすごいけど下もすごい。
 共通点は「全員がアニメで堂々と金を取ってる」ことしかない。
 上も下もプロは色々いるから(笑)


【まとめ】
 素人時代の意味の無い自信は、実際に業界へ入ると粉々に打ち砕かれます。
 そこで諦めるか、がんばるかが、プロになれるかどうかの違いです。
 プロには上も下もいますから、諦めないでがんばってください。
 

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