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「ドローンによる妊娠中絶」
(元記事はコチラから)
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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/07/21
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「ドローンによる妊娠中絶」
(元記事はコチラから)
僕が遊びでドローンを買ったのは、昨年の1月だ。
近所で飛ばすと迷惑になりそうだったので、室内で飛ばして遊んでいた。
近所で飛ばすと迷惑になりそうだったので、室内で飛ばして遊んでいた。
マイクロドローンなので、一戸建ての家の中を飛ばしまくるだけで、かなり楽しめた。
しかし、こういう楽しみ方をしている人は、世界の「豊かな半分だけ」だ。
先月、ポーランドで「妊娠中絶」を目的にドローンが使われた。
ポーランドでは法律で中絶はダメ。
なので富裕層はイギリスまで旅行して手術を受ける。
しかし貧困層にはそういう裏ワザはできず、望まない妊娠をすれば「非合法な地下医師」による危険な手術を受けることになる。
なので富裕層はイギリスまで旅行して手術を受ける。
しかし貧困層にはそういう裏ワザはできず、望まない妊娠をすれば「非合法な地下医師」による危険な手術を受けることになる。
もちろん出産する、という選択肢もあるけど、それを選べばさらに下層に落とされる運命が待っている。
この情況をなんとかしようと、オランダの活動家が中絶用のピル(正しくは「流産を人工的に誘発」するピル)をドローンで運ぶことを思いついた。
現時点ではドローンでピルを運ぶことは、違法ではない。
ドローンはドイツ国境から飛ばされて、ポーランド内でピルを投下、支援者の手に渡った。
ドローンはドイツ国境から飛ばされて、ポーランド内でピルを投下、支援者の手に渡った。
カソリック団体は「悪魔のドローン」と呼んで激しい抗議をしている。
でも、これなら「ドローンの平和利用」と呼んでもいいんじゃないかな?
「ドローンが薬を運ぶ」が可能なら、もちろん悪用しようとするヤカラはポーランドの件の数万倍は存在する。
海外ドラマ「ブレイキング・バッド」で知られるクリスタル・メスは日本ではシャブ、スピード等と呼ばれている覚醒剤だ。
正式名称はメタンフェタミン、激しい副作用とともに中枢神経を犯す依存性の高い薬物である。
正式名称はメタンフェタミン、激しい副作用とともに中枢神経を犯す依存性の高い薬物である。
このクリスタル・メスを3キロも搭載したドローンが、アメリカとメキシコの国境ティワナで墜落しているところを発見された。
使用されたドローンは首相官邸に墜落した4枚プロペラよりも高性能の6枚プロペラタイプ。
使用されたドローンは首相官邸に墜落した4枚プロペラよりも高性能の6枚プロペラタイプ。
米麻薬取締局によると、2012年以来、アメリカとメキシコの国境付近では、およそ150台のドローンが麻薬の密輸に使われたと推定されている。
ドローンは小さすぎてレーダーに映らない。
だから麻薬の密輸に使うとリスクが少なく成功率が高い。
これに気がついた犯罪者たちは、いまや自前で大型ドローンを開発している。
倒産や不景気にあえぐ工場を買収して、搭載重量を100キログラムまで増やした密輸専用のドローンを製造しているのだ。
だから麻薬の密輸に使うとリスクが少なく成功率が高い。
これに気がついた犯罪者たちは、いまや自前で大型ドローンを開発している。
倒産や不景気にあえぐ工場を買収して、搭載重量を100キログラムまで増やした密輸専用のドローンを製造しているのだ。
100キロというと人間を飛ばせるサイズだ。
まさか21世紀になってタケコプターがこんなカタチで実用化するとは思わなかった。
まさか21世紀になってタケコプターがこんなカタチで実用化するとは思わなかった。
その他、アメリカ・ジョージア州の刑務所では、受刑者にタバコを届けようとドローンを飛ばしていた男たちが逮捕された。
日本だって他人事じゃいられない。
暴力団による麻薬や銃器の密輸も、ドローンを使えば簡単だ。
暴力団による麻薬や銃器の密輸も、ドローンを使えば簡単だ。
ゴルゴ13じみた妄想になるけど、ドローンにカメラと銃と発射装置を乗せれば、この地上から安全な場所なんてなくなる。
自民党が規制法案を大急ぎで作ったけど、ドローンの将来は、まだわからない。
もちろん、平和利用だって進められている。
人を運べるドローンは、火事や災害での人命救助に役立つし、高松市では離島への物資輸送にドローンを使う実験に成功した。
人を運べるドローンは、火事や災害での人命救助に役立つし、高松市では離島への物資輸送にドローンを使う実験に成功した。
住宅が密集し、電線や架線が林立し、飛行や電波に関して規制する法律が多い。
こんな日本という国は、あきらかにドローン産業にとってみれば不利な場所だ。
しかし無人で配送できる、というコスト減は、あまりに魅力的だ。
こんな日本という国は、あきらかにドローン産業にとってみれば不利な場所だ。
しかし無人で配送できる、というコスト減は、あまりに魅力的だ。
これから数年で、僕たちの日常生活にドローンは入ってくるだろう。
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