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岡田斗司夫の解決!ズバっと 「安倍首相の人気を落とすには」(前編)

2015/07/16 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/07/16
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「安倍首相の人気を落とすには」
お茶さん/41歳

 私は嫌いなのですが、内閣支持率が48%に上昇し、衰えを知らない安倍政権に恐怖を感じます。
 しかし、誰も気づいてないように見えます。
 どうすれば国民は気づいてくれるのでしょうか?


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 いや、お前ね……
 お前って言って悪いけど。

 「誰も気がついていない」って、内閣支持率が48%ってことは、52%の人はお前と同じ考えかもしれないじゃん!


■劇場型民主主義の時代

 誰も気づいていないことはないよ。 
 安倍政権や小泉政権はいくらでも批判できる。
 ただ、それをする場合、相手と同じ土俵に立たなきゃいけない所がシンドいんだ。


 安倍首相はプロレス的な政治が上手い。
 どういう意味かというと、まず“場”を設定する。

 小泉さんを上手いと思ったのは、自分に対する不満の全てを「郵政民営化に賛成か反対か?」という形にもっていくところ。
 橋下徹さんもそうだよね。「大阪都構想、賛成か反対か」という形にもっていく。
 これが“プロレス的な政治”だ。

 政治は単純じゃないから、最大多数の最大幸福を目指しながらも、場合によっては「最大多数に我慢してもらうような、将来のための政策」を行わないといけない。
 ところがプロレス的政治は、それを含みながらも、個人の怨念や因縁の形へと上手くもっていくことなんだ。


「詐欺的」(コメント)

 そうは思わないんだよね。
 「劇場型民主主義」と言うしかないと思う。


■政策だけで語るインテリ層、雰囲気だけで判断する大衆層

 劇場型民主主義の時代では、こういう安倍さんのようなやり方が正解だと思う。
 政策を戦わせて冷静に議論することは、「ごく一部が政治的な問題をすべて理解した上で語り合うエリート主義」にしかならないんだよ。
 だから、「大衆の肌感覚をどこまで信じられるのか」という前提で劇場型民主主義にもっていくしかない。

 左翼の人たちは「もっとよくお互いに納得するまで語り合って政策のみで議論すべきだ!」とよく言う。
 だけど、そんなやり方は、日本どころか、世界中のどの国にも根付いてない。

 だから全部やらないといけない。
 「政策だけで語るインテリ層」に向けた政治は、絶対に必要なんだけど、それと同時に、「雰囲気だけで判断する大衆層」に対するアピールがないといけない。
 どちらかだけでは絶対ダメ。

 「両方あってこそ、民主主義」という時代に入ってきてる。

(次号へ続く)


【まとめ】
 劇場型民主主義の時代では、インテリ層と大衆層、両方へのアピールが必要です。
 また、そういった時代では安倍首相のやっている“プロレス的政治”も正しいと思います。
 

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