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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/06/27
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
情報サイト『探偵ファイル』に掲載したコラムをお届けします。


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「2018年、生き残る大学と滅ぶ大学」

(元記事はコチラから)


 「2018年問題」をご存じだろうか?
 大学関係者の間では超有名、というか頭を悩ませている問題だ。
 いまから2018年までは、比較的に18歳人口は安定している。
 しかし2018年を境に、数年間でいっきに17万人以上の18歳人口が激減。
 その後10年がかりで30万人ほどが減少する。

 すでに現在、私立大学の40%以上が定員割れという状態だ。
 私立校ではどこも倒産や経営危機の噂が絶えない。
 なのに3年後には、この18歳人口激減が来る。
 統計によると1000人規模の大学が170校潰れる、と言われている。

 18歳人口だけの問題ではない。
 一億総中流だったからこそ、大学への進学率はここまで高かったのだ。
 格差が広がりつつある現在、子どもをむりに大学に入れたがらない親が増えている。
 18歳人口が減るだけではなく、大学に行かない、という選択をする子どもも増えてしまうわけだ。

 というわけで、3~5年の間に未曾有の大学倒産時代が来る。
 もちろん、当事者である大学も、それは承知の上だ。
 では彼らはどんな手を打っているのか?

 実はいま、各大学がマンガ・アニメなどのオタク系に力を入れている。
 現在30代以上の世代には想像もつかないほど、いまの大学教育は「代々木アニメ」みたいな科目が多いのだ。

 こんな大学が増えたのには、保護者や学生本人にも原因がある。

 「ねぇマー君、もうすぐ高校卒業でしょ?どうするの?
 「べつに」
 「マー君、大学行きたいなら行ってもいいのよ」
 「めんどっちぃ」
 「どっか行きたい大学ないの?」
 「べつに」
 「どこなら行ってくれるの?」

 ・・・と言う流れ。

 親が子どもに「頼むから大学に行ってくれ」とすがるようになり、子どもの機嫌を取るために「喜びそうな科目」がある大学を探す。

 「ほら、マー君、この大学ならアニメも教えてるわよ。アニメ、好きでしょ?」
 「うっせぇな」
 「あら、声優科もあるわよ」
 「!」 マー君、ガバッと起きる。

 とこんな感じで、いまや芸術系の大学には声優科やフィギュアコースもある。

 はっきり言おう。
 これはもはや大学ではない。
 ただの市民講座だ。
 税金で助成する必要は感じない。

 しかし、こういうバカみたいな「媚び」をやらない大学が、数年後には滅びるんだよね。
 オタク系の科目に力を入れている大学は、どこもその学部だけは定員割れを逃れているんだから。

 こうなってくると悩んでしまう。
 大学は残した方が良いのか?
 それとも、潰れるような大学は潰れてしまった方がいいのか?


以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
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