「2018年問題」をご存じだろうか?
大学関係者の間では超有名、というか頭を悩ませている問題だ。
いまから2018年までは、比較的に18歳人口は安定している。
しかし2018年を境に、数年間でいっきに17万人以上の18歳人口が激減。
その後10年がかりで30万人ほどが減少する。
すでに現在、私立大学の40%以上が定員割れという状態だ。
私立校ではどこも倒産や経営危機の噂が絶えない。
なのに3年後には、この18歳人口激減が来る。
統計によると1000人規模の大学が170校潰れる、と言われている。
18歳人口だけの問題ではない。
一億総中流だったからこそ、大学への進学率はここまで高かったのだ。
格差が広がりつつある現在、子どもをむりに大学に入れたがらない親が増えている。
18歳人口が減るだけではなく、大学に行かない、という選択をする子どもも増えてしまうわけだ。
というわけで、3~5年の間に未曾有の大学倒産時代が来る。
もちろん、当事者である大学も、それは承知の上だ。
では彼らはどんな手を打っているのか?
実はいま、各大学がマンガ・アニメなどのオタク系に力を入れている。
現在30代以上の世代には想像もつかないほど、いまの大学教育は「代々木アニメ」みたいな科目が多いのだ。
こんな大学が増えたのには、保護者や学生本人にも原因がある。
「ねぇマー君、もうすぐ高校卒業でしょ?どうするの?
「べつに」
「マー君、大学行きたいなら行ってもいいのよ」
「めんどっちぃ」
「どっか行きたい大学ないの?」
「べつに」
「どこなら行ってくれるの?」
・・・と言う流れ。
親が子どもに「頼むから大学に行ってくれ」とすがるようになり、子どもの機嫌を取るために「喜びそうな科目」がある大学を探す。
「ほら、マー君、この大学ならアニメも教えてるわよ。アニメ、好きでしょ?」
「うっせぇな」
「あら、声優科もあるわよ」
「!」 マー君、ガバッと起きる。
とこんな感じで、いまや芸術系の大学には声優科やフィギュアコースもある。
はっきり言おう。
これはもはや大学ではない。
ただの市民講座だ。
税金で助成する必要は感じない。
しかし、こういうバカみたいな「媚び」をやらない大学が、数年後には滅びるんだよね。
オタク系の科目に力を入れている大学は、どこもその学部だけは定員割れを逃れているんだから。
こうなってくると悩んでしまう。
大学は残した方が良いのか?
それとも、潰れるような大学は潰れてしまった方がいいのか?
以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。
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