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岡田斗司夫の解決!ズバっと「SFマインドを持っている経営者」(前編)

2015/05/22 06:00 投稿

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/05/22
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「SFマインドを持っている経営者」

 「ドラッカーよりもハインラインを読んでた」ような、SFマインドを持って会社経営やサービス提供している経営者に心当たりはありますか?
※この回答は2012/09/08に行われたSF読書会「ドラッガーよりハインラインを読め!」を文章起こししたものです。

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 ドワンゴの人から、「川上会長はSFを読んでいる」と聞いて、やっぱりな、って思ったんです。
 ドワンゴは先を見てるんですね。


■ニコ動がYouTubeより優れている点はコメント機能

 mixiだったり他のサービスが、コミュニケーションツールやソーシャルネットワークを作りました。
 だけど、このSNSを「友達同士の輪を広げるために」とか、「恋人同士のコミュニケーションツールとして」というふうな使うのは、あくまで“今”の使い方なんですね。


 僕はYouTubeに比べて、ニコニコ動画やニコニコ生放送のどこが優れてると思うのかというと、それは「コメントが流れるところ」なんです。

 YouTubeはSFじゃないんですよ。
 ただ単に、「世界中の人がテレビ番組を持ち、発信することができる」だけのことなんですね。

 では、YouTubeやUstreamがSFになる瞬間があるとしたら何か?


■SFファンと普通の人の考え方

 これまでの民放ならば5チャンネルがあったけれど、CS,BS時代になり、”多チャンネル時代”と言われた。
 しかし、数百万ものチャンネルが並立する”メガチャンネル時代”になったら、どうなるだろうか?
 それどころか「人類は60億人いる = 毎日、毎時間、毎分に1億の番組が流れる」のかもしれない。
 そんな世界だったら、僕らは一体何を見て育つようになるんだろうか?

 ――こういうふうに考えるのがSFファン的な発想なんですよ。

 つまり、「どうやれば沢山の人がテレビ番組を作れるようになるだろう?」とか、「広告の打ち方、多チャンネル時代のビジネスモデルはどうなる?」というのは普通の人の考え方、つまりSFを読んでない人の考え方なんです。


 SFを読んでる人間の考え方はどうなるのか?
 「メガチャンネル時代になったら、みんなは番組を見るのではなくて、番組に”参加する”ようになるに違いない。そうなったら、コメントをつけやすい番組とか、盛り上がりや炎上を共有させるようなプラットフォームだけが伸びていくだろう」と。
 たぶん、これがドワンゴの考え方なんですね。

 一方、YouTubeの考え方は世界をあくまで"線"的に捉えている。
 「この技術がこのまま発展すれば、こんなサービスが提供できました」なんです。

(次号へ続く)


【まとめ】
 SF的な発想とは、「技術の発展によって人間の生活がどう変わるか?」を読むことです。
 ドワンゴの川上会長にはその素質があり、そこがyoutubeとニコ動の差に繋がっているのだと思います。
 

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