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自己啓発本は、”役に立つ本”と”役に立たない本”があって、分類できると思うんですよ。
まあ、役に立つだけなら「奥さんの励まし」でも同じかもしれないし、同僚のバカにした一言で心が点火するって場合もあるじゃないですか。
「役に立つ、立たない」って、ある種、偶然性のものでもあるんです。
でも、本の良い悪いの場合は、明らかに「それが実行可能かどうか」が大事です。
現実可能な本は“良い”。実行不可能、偶然性に頼るものは”悪い”と僕は考えてるんですよ。
『7つの習慣』は現実可能なもので作ってるから良いんですね。
「役に立つのか?」というと、劇的には役に立たないんだけど、じんわり役に立つので、『7つの習慣』は「少し役に立つ良い本」のポジションなんですね。
良いのに役に立つ本はわりと珍しいです。
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/04/28
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「自己啓発本の評価」
大学留年中さん/23歳/地方公務員/必ず解決!ズバっと
社会的な成功を中心に据えた『思考は現実化する』等と比べ、「成功」の定義をもっと広く捉えていわゆる「人格者」になることを目指す方向の自己啓発が『7つの習慣』のようです。
ちなみに、僕は『7つの習慣』が自己啓発本の中でも比較的好きです。
が、少し宗教臭いのが気になるクチです。
「自己啓発本の評価」
大学留年中さん/23歳/地方公務員/必ず解決!ズバっと
以前『思考は現実化する』を題材に、成功するための思考メソッドの仕組みについてお話し頂いたのを聞きました。
そこで、同じような自己啓発本の代表的存在である『7つの習慣』が気にかかりました。
そこで、同じような自己啓発本の代表的存在である『7つの習慣』が気にかかりました。
社会的な成功を中心に据えた『思考は現実化する』等と比べ、「成功」の定義をもっと広く捉えていわゆる「人格者」になることを目指す方向の自己啓発が『7つの習慣』のようです。
もしも読んだことがお有りであれば、という前提付きになってしまいますが、岡田さんは『7つの習慣』をどのように評価していますか?
ちなみに、僕は『7つの習慣』が自己啓発本の中でも比較的好きです。
が、少し宗教臭いのが気になるクチです。
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『7つの習慣』は読みました。
面白いとは思うんですけど、ウケないんですね。売れてるんですけど”勝つ方法”を書いてない。
面白いとは思うんですけど、ウケないんですね。売れてるんですけど”勝つ方法”を書いてない。
勝つ方法を書いてるのは、ニセモノ自己啓発系なんですよ。
だから自己啓発系の本は、目次を読むだけである程度、「役に立つのか、ダメなのか」がわかる。
だから自己啓発系の本は、目次を読むだけである程度、「役に立つのか、ダメなのか」がわかる。
■自己啓発本の良い本と悪い本
自己啓発本は、”役に立つ本”と”役に立たない本”があって、分類できると思うんですよ。
それと、”良い本”と”悪い本”があります。
役に立つ悪い本もあれば、良いけど役に立たない本もあるんですね。
役に立つ悪い本もあれば、良いけど役に立たない本もあるんですね。
元気をもらう系っていうのかな?
明らかに嘘八百とは言わないけれど、「こうすれば成功する! (そんなもんできたら苦労しないよ!)」みたいな景気のいいこと書かれているものは、実に粗悪な本なんですよね。
ところが、そういう本を読むと元気が出ちゃうんですよ、だから”役に立つ”。
明らかに嘘八百とは言わないけれど、「こうすれば成功する! (そんなもんできたら苦労しないよ!)」みたいな景気のいいこと書かれているものは、実に粗悪な本なんですよね。
ところが、そういう本を読むと元気が出ちゃうんですよ、だから”役に立つ”。
では、自己啓発本を読んだ時の「役に立つ、役に立たない」とは何か?
「今働いている仕事に対してもっとやる気が持てる」とか「現在求職中という悩みに対して前向きになれる」という効果が大事なのです。
だから、原材料については、実はあまり関係ないんですね。
「今働いている仕事に対してもっとやる気が持てる」とか「現在求職中という悩みに対して前向きになれる」という効果が大事なのです。
だから、原材料については、実はあまり関係ないんですね。
■偶然性に頼るものは悪い
まあ、役に立つだけなら「奥さんの励まし」でも同じかもしれないし、同僚のバカにした一言で心が点火するって場合もあるじゃないですか。
でも、ある人にとっては、奥さんの励ましがプレッシャーになって潰れていく場合もあるし、ある人にとっては「よしやろう!」って気にもなるから、本人次第なんですね。
「役に立つ、立たない」って、ある種、偶然性のものでもあるんです。
でも、本の良い悪いの場合は、明らかに「それが実行可能かどうか」が大事です。
現実可能な本は“良い”。実行不可能、偶然性に頼るものは”悪い”と僕は考えてるんですよ。
■『7つの習慣』は現実可能
『7つの習慣』は現実可能なもので作ってるから良いんですね。
漢方薬みたいに劇的な成功を収めることはできないんだけど、『7つの習慣』を読んでその通りにやっていれば、徐々に失敗する確率が減る。
つまり、相対的に成功する確率が増えるという意味で良いんです。
つまり、相対的に成功する確率が増えるという意味で良いんです。
「役に立つのか?」というと、劇的には役に立たないんだけど、じんわり役に立つので、『7つの習慣』は「少し役に立つ良い本」のポジションなんですね。
良いのに役に立つ本はわりと珍しいです。
だいたい売れる本は、ほぼ「役に立つ悪い本」のポジションですよ。
さすがに、「役に立たない悪い本」は売れてないんですけど、中には「役には立たないけど良い本なんだよな」という自己啓発本もあって、僕はこっちの方が好きなんですね。
なので『7つの習慣』は、良い本であるし、比較的に役に立つ珍しい本だと思います。
ただしあんまり元気が出ないし、あと劇的な効果も表れないので、それなりの本ではないかと思いました。
ただしあんまり元気が出ないし、あと劇的な効果も表れないので、それなりの本ではないかと思いました。
【まとめ】
『7つの習慣』は現実可能なことで書かれているので良い本だと思います。ただし、読んでも元気は出ませんし、劇的な効果もないので、それなりの本だと思います。
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