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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/12/2
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、岡田斗司夫の最新作『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』終章からの質問です。
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Q7「どうしても○○になりたいのですが、どうしたらなれますか?」
世に言う「あこがれ系の職業」というのがあります。
時代によって微妙に移り変わりますが、たとえば広告や出版業界。あるいはモデルとかアイドル、声優、映画監督、マンガ家、デザイナー、イラストレーター……。
そういった多くの人がめざしている、もしくは、あこがれている職業は、当然ですが、求人の何十倍、何百倍も働きたい人が存在します。その業界が必要としている新人は、実際には一年に一〇〇〇人程度だけど、働きたいと思っている人が一〇万人も一〇〇万人もいると
いうわけです。
基本的にこうした過当競争の職種に就きたがる人は、あこがれが強いぶん、就活先も「自分があこがれている企業」ばかりを選んでしまいます。
一方、求人する側の企業も、一〇〇倍のなかから人材を選ばなければならないので、無意味なまでに条件を厳しくする傾向にあります。その結果、ほとんどの人は落ち、どんなに客観的に見て優れた人でも、内定がもらえるかどうかは、ほんとうに運しだいになってしまうのです。
そんなの、就活とはいえません。ギャンブルです。
就活とは本来、自分がやってみたい仕事を探して、条件を選んで、一〇個の企業を受けたら三〜五個くらい内定をもらえるくらいのものであるべきなのです。競争率一〇〇倍なんていう就活は、ギャンブルとしかいえません。
ひたすらギャンブルを続けていたら、いずれは仕事が見つかるだろうと考えるのは、毎日毎日パチンコ屋に通っていたら、いずれはマイホームが手に入るだろうと考えるのと同じくらいバカらしいこと。
そんなことに精を出すくらいなら、自分を売り出すための事務所をつくり、サイトを立ち上げて宣伝したほうがずっと現実的です。
モデルになりたいなら、自分をモデルとして売り出すためのサイトを立ち上げる。いろんなファッションを身にまとい、いろんな表情をつくって写真を撮影し、そこに載せる。自分と同じようにモデルになりたがっている、ちょっとかわいい子も誘って写真を並べる。
アイドルになりたいんだったら、自分で歌を吹き込んで、それをネット上に流す。自分の路上撮影会をネットで告知して開き、お金を稼いでみる。
出版業がやりたいのなら、作家と交渉して電子書籍や同人誌をつくって、サイトで売ってみる。
そんなことはできないという人は、そもそも「あこがれ系の職業」に就くのはもちろんのこと、そういった会社に就職する能力がないのです。なにしろ、競争率一〇〇倍。雇う企業側は、もともと能力が高く、即戦力となる人を選ぶに決まっています。
いまの時代、自分で出版社を立ち上げるくらいの能力がある人でないと、既存の出版社はもう求めていません。
放っておいても自分を売り出せるほど魅力的で自力がある人でないと、モデルやアイドルデビューなんかできません。
世の中はもはやシンデレラを探すような状態ではない。「あなたは才能があるから、どうかウチに来てください」と向こうから声をかけてもらえるような人は、中学・高校生のときにはすでに目をつけられていてもおかしくないのです。
野球を見てください。プロになる人は、高校生、いや、いまでは中学生の段階から、スカウトがマークしています。プロスポーツの世界は極端かもしれません が、あこがれ系の職業と呼ばれるものは、中学・高校生のときからコースに乗っているくらいでないと簡単にはなれないと思っておいたほうがいい。
目をつけてもらうチャンスがなかった人は、みずからアピールの場をつくりだすバイタリティが必要。自分を売り出した実績を掲げて求職活動をすれば、可能性は何倍にも膨らむはずです。とはいっても、競争率一〇〇倍が実質五〇倍とか三〇倍に下がるだけではあるのですが……。
今後は、未開拓で競争率が低いニッチな市場を見つけられるかが勝負だと思いますね。
Q7「どうしても○○になりたいのですが、どうしたらなれますか?」
世に言う「あこがれ系の職業」というのがあります。
時代によって微妙に移り変わりますが、たとえば広告や出版業界。あるいはモデルとかアイドル、声優、映画監督、マンガ家、デザイナー、イラストレーター……。
そういった多くの人がめざしている、もしくは、あこがれている職業は、当然ですが、求人の何十倍、何百倍も働きたい人が存在します。その業界が必要としている新人は、実際には一年に一〇〇〇人程度だけど、働きたいと思っている人が一〇万人も一〇〇万人もいると
いうわけです。
基本的にこうした過当競争の職種に就きたがる人は、あこがれが強いぶん、就活先も「自分があこがれている企業」ばかりを選んでしまいます。
一方、求人する側の企業も、一〇〇倍のなかから人材を選ばなければならないので、無意味なまでに条件を厳しくする傾向にあります。その結果、ほとんどの人は落ち、どんなに客観的に見て優れた人でも、内定がもらえるかどうかは、ほんとうに運しだいになってしまうのです。
そんなの、就活とはいえません。ギャンブルです。
就活とは本来、自分がやってみたい仕事を探して、条件を選んで、一〇個の企業を受けたら三〜五個くらい内定をもらえるくらいのものであるべきなのです。競争率一〇〇倍なんていう就活は、ギャンブルとしかいえません。
ひたすらギャンブルを続けていたら、いずれは仕事が見つかるだろうと考えるのは、毎日毎日パチンコ屋に通っていたら、いずれはマイホームが手に入るだろうと考えるのと同じくらいバカらしいこと。
そんなことに精を出すくらいなら、自分を売り出すための事務所をつくり、サイトを立ち上げて宣伝したほうがずっと現実的です。
モデルになりたいなら、自分をモデルとして売り出すためのサイトを立ち上げる。いろんなファッションを身にまとい、いろんな表情をつくって写真を撮影し、そこに載せる。自分と同じようにモデルになりたがっている、ちょっとかわいい子も誘って写真を並べる。
アイドルになりたいんだったら、自分で歌を吹き込んで、それをネット上に流す。自分の路上撮影会をネットで告知して開き、お金を稼いでみる。
出版業がやりたいのなら、作家と交渉して電子書籍や同人誌をつくって、サイトで売ってみる。
そんなことはできないという人は、そもそも「あこがれ系の職業」に就くのはもちろんのこと、そういった会社に就職する能力がないのです。なにしろ、競争率一〇〇倍。雇う企業側は、もともと能力が高く、即戦力となる人を選ぶに決まっています。
いまの時代、自分で出版社を立ち上げるくらいの能力がある人でないと、既存の出版社はもう求めていません。
放っておいても自分を売り出せるほど魅力的で自力がある人でないと、モデルやアイドルデビューなんかできません。
世の中はもはやシンデレラを探すような状態ではない。「あなたは才能があるから、どうかウチに来てください」と向こうから声をかけてもらえるような人は、中学・高校生のときにはすでに目をつけられていてもおかしくないのです。
野球を見てください。プロになる人は、高校生、いや、いまでは中学生の段階から、スカウトがマークしています。プロスポーツの世界は極端かもしれません が、あこがれ系の職業と呼ばれるものは、中学・高校生のときからコースに乗っているくらいでないと簡単にはなれないと思っておいたほうがいい。
目をつけてもらうチャンスがなかった人は、みずからアピールの場をつくりだすバイタリティが必要。自分を売り出した実績を掲げて求職活動をすれば、可能性は何倍にも膨らむはずです。とはいっても、競争率一〇〇倍が実質五〇倍とか三〇倍に下がるだけではあるのですが……。
今後は、未開拓で競争率が低いニッチな市場を見つけられるかが勝負だと思いますね。
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